有利であれば臨機応変に対応できる 孫子を学ぶ

投稿者: | 2020年12月17日

計利以聴、乃為之勢、以佐其外。勢者因利而制権也。

計、利として以って聴かるれば、すなわちこれが勢をなして、以ってその外を佐(たす)く。勢とは利に因(よ)りて権を制するなり。

有利だから臨機応変に対応できる

計は謀(はかりごと)と訳されることもありますが、前段からの流れを考えると、単純に五事と七条件を比べることなのかなと思います。

「権を制する(制権)」というのは、臨機応変に対応すること。

「外」は、個人的に戦の外部要因という意味かなと思います。

訳としては、

五事を調査し、七条件を比較し、自分たちが有利であることがわかれば、勢(いきお)いが生まれ、それが外部要因として戦の助けになる。勢いが有利であれば、臨機応変に対応できる。

という感じではないかなと。

これが何を意味するのか?

単純に臨機応変に対応せよということではなく、そもそも臨機応変に対応するには、相手よりも有利な状況で無ければならないということです。

不利な状況では、臨機応変に対応するというのは難しいと言えます。

制権とは?

「権を制する(制権)」は臨機応変と解釈されますが、流れを考えると、個人的には、戦の主導権を握ることができるという意味ではないかとも思いました。

つまり、五事を調査し、七条件を比較し、有利である方が勢いがあり、勢いがあれば、戦の主導権を握ることができるということです。

戦の主導権とは、戦の攻める側と考えられます。つまり、攻める権利があるということ。

制空権はその最たる例で、制空権があれば、戦の主導権を握ることができ、攻める時に圧倒的に有利な状況を作ることができます。

基本的に大国の方が、主導権を握るわけです。なぜなら、大国の方から攻めるからです。小国が攻める時は、基本的に大国の隙きを突くことになります。つまり、全体では負けていても、隙きがあるところでは、攻める小国側が有利な状況を作れているわけです。

そう考えると、ここで言いたかったことは、まず主導権(攻める権利)を得よということになりそうです。

勢(いきおい)い

戦いにおいて勢いというのも重要です。

サッカーがとてもわかりやすいですが、勢いのあるチームというのは、ボール支配率も高いですし、常に攻め続けるような状況になります。相手は防戦一方です。これは攻める方に主導権があるからです。

「勢い」とは、気勢、権勢などがわかりやすいかもしれません。

まとめと個人的解釈

五事を調査し、七条件を比較し、有利であれば、戦の主導権を握ることができる

ということでしょうか。制権を主導権(攻める権利)と考えれば、戦に限定しなくても良いかもしれません。

つまり、主導権(攻める権利)があれば、外交交渉で相手を降伏させたり、臣従させたりすることもできるからです。

そもそも、孫子の兵法の根底には、戦わずして勝つという思想があると言われています。

そう考えると、ピッタリ合いますね。

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※本内容は個人的に調べてまとめたものです。一般的な内容とは若干異なる点があることをご了承ください。