算多きは勝ち、算少なきは勝たず 孫子を学ぶ

投稿者: | 2020年12月20日

夫未戦而廟算勝者、得算多也。未戦而廟算不勝者、得算少也。多算勝、少算不勝。而況於無算乎。吾以此観之、勝負見矣。

それいまだ戦わずして廟算(びょうさん)勝つ者は、算(さん)を得ること多ければなり。いまだ戦わずして廟算勝たざる者は、算を得ること少なければなり。算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而(しか)るを況(いわん)や算なきに於(おい)いてをや。吾、これを以ってこれを観れば、勝負見(あら)わる。

有利な方が勝つ

廟算(びょうさん)とは、祖先を祀った霊廟。その霊廟にて、戦勝祈願を兼ねて作戦会議が行われました。そのことをを廟算と言うそうです。

訳としては、

作戦会議の段階で勝利を得る者は、五事を調査し、七条件を比較して、より多くの有利な点がある者である。勝てない者は、有利な点が少ないからである。有利な点が多ければ勝ち、有利な点が少なければ勝てない。有利な点が無ければ、言うまでも無い。私は、作戦会議を見れば、勝負の結果がわかる。

という感じでしょうか。

まあ、当たり前のことと言えば当たり前なのですが、これが意外と難しいんですよね。

廟算で勝つ者とは

いろいろと調べたのですが、この文章については、それほどブレはないという印象です。

ただ、廟算が作戦会議だとすると、実際には議論が行われていると考えます。

となると、廟算で勝つ者とは、その議論で勝ちを得る人と捉えることができそうです。

そうなると、訳のニュアンスがちょっと変わってきます。

具体的には、

作戦会議で意見が採用される者は、五事を調査し、七条件を比較して、より多くの有利な点を示した者である。逆に、意見が採用されない者は、列挙した有利な点が少ないからである。有利な点が多ければ意見が採用され、有利な点が少なければ意見は採用されない。当然、有利な点を一つも挙げなければ、意見が通ることはない。作戦会議での議論を見ていれば、物事の結果は自ずと分かる。

という感じ。

このように捉えると、会社の会議やコンペなどでも同じことが言えそうですね。

自分の意見が採用されるためには、相手よりもしっかりとした調査・比較をし、メリットを多く挙げる必要があると言えます。逆に、この段階でメリットがほとんど無ければ、そもそも意見は採用されないということ。

確かに改めて自分自身の過去を振り返ってみると、メリットを多く出せていないときは、意見が採用されにくいなと思いました。また、そのような場合は、無理に変更する必要はないと言えそうです。

変化していくことは重要ですが、現状を見てメリットが少なければ、あえて変化しないという決断も必要。それは、勝てない戦に挑むのと一緒と言えそうです。

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※本内容は個人的に調べてまとめたものです。一般的な内容とは若干異なる点があることをご了承ください。