プロレス界隈で少し話題になったラダー問題の話。
ラダー問題とは
BOSJにて、葛西純選手がラダーに登り、技を決める際、新日本プロレスの新人がラダーを支えるのは、おかしいのでは? という意見に端を発した問題です。
葛西純選手は、新日本プロレスの選手ではないため、言ってしまえば、新日本プロレスの敵。その敵の攻撃を新日本プロレスの新人がアシストしているように見えてしまうという意見です。
御尤もだなあと。
そもそもの問題点は?
プロレスには、こういう話が他にもあります。
例えば、毒霧とか。
最近は、リングの下に隠していることもありますが、レフリーが渡していることもありました。
また、格闘技ではNGとされる金的もあります。
他にも、入場中に後ろから攻撃したりすることも。
どれも反則なのですが、レフリーが見ていなかったり、なんかなあなあ的な感じで試合が進んだりすることもしばしばです。
では、なぜこのようなことが起きるのか? と言えば、プロレスはエンタメ要素が強いのが原因かなと。
で、エンタメ要素をヤラセという風に言われることもあります。
実際に、仕組まれたと言われる事件も過去にはあるので。
そこを含めて、まあ、プロレスなんじゃないかなっていうのが、個人的な感覚というか。
アメリカンスタイル的な殴りあい+エンタメ
グラップラー刃牙というマンガで、様々な格闘技の猛者たちが戦う最大トーナメント編というのがあります。
その中で、空手家 愚地独歩とナイトクラブの用心棒 リチャード・フィルスが戦うのですが、お互いに一発ずつ殴り合うというアメリカンスタイル的な殴り合いをします。
で、試合後に「やってみたかったんだ一度は。こういう男と……こういう喧嘩をな」と愚地独歩が言うのですが、これが結構プロレスのベースに近いところがあるなあって、個人的に思っています。
プロレスでは、受けの美学なんて言われていて、相手の技を受けるのですが、個人的にはアメリカンスタイル的な殴り合いの方が、しっくり来てる感じ。
殴り合いというよりは、意地の張り合いって言う方がピッタリかも。
さらに、エンタメをプラスしたのが、プロレス。
そのバランスが、つまり、意地の張り合いとエンタメのバランスが、とても難しい気がしています。
エンタメであることを観ている側に感じさせすぎてしまうと、冷めてしまうし、意地の張り合いだけが出てしまうと、不穏な試合というか、面白さが無くなってしまう感じです。
これが、たぶん、プロレスを提供する側の難しさなんだろうな的な。
ラダー問題について言えば、エンタメとして成立させるための行動に、少し冷めてしまった感覚です。
プロレスを長く観ていると、そのあたりって、結構なあなあというか、スルーしてしまうことも多いかなあと。
なので、個人的には、こういう意見が出ることは、すごく良いことかなと思っています。
改善することもできる
ラダーを支える人を、葛西純選手の所属しているプロレスリングFREEDOMSの方がやれば良いのではないか? という意見は、確かにそうだなあと思いました。
ただ、興行として、毎回連れて行くとなると、コスト面が一番厳しいんだろうなと思ったり。
また、新日本プロレス側として、BOSJへ葛西純選手が参加してもらうために、ラダーを支えるのはやります的な感じなのかもしれません。
何にせよ、全国を回るのに、ラダーを支えるだけのために人を雇うのは、ちょっとキツイのだろうというのが、個人的な推測。
であるならば、今後は、複数選手が乗り込んでくる形にする方が良いかもしれませんね。
このあたりは、新日本プロレスの懐事情に寄りますが。
あと、セコンドをしている新人については、マスクをするというのも、良いかもしれません。
言ってしまえば、黒子です。
黒子みたいに全部見えないと、いろいろと危なそうなので、口元はちゃんと出ていて、目元も少し大きめに空いているマスク。
顔わかっちゃうじゃん! 的なツッコミもあると思いますが、あくまで、黒子ですよ! というアピールなので。
だって、黒子と呼ばれる人に、黒子じゃん!ってツッコむ人はいないと思うので。
または、もう堂々と、セコンドについている新人レスラーは、試合を成立させるための黒子的な役割であることを、しっかり明言しても良いのかなと。
敵味方、団体に関係なく、セコンドについている新人レスラーは、そういう役割ですって、プロレス業界全体で明文化してしまえば、良いような気もします。
何でもかんでも明文化すれば良いって話ではないですが、元々、黒子的に観ている人も多かったでしょうし、団体の人間の前に、試合を支えるスタッフ的な立ち位置であることは、言っても良いのかなと。
このあたり、痛し痒しというか、プロレスの面白さって、そういうものの曖昧さの上に成り立っている部分もあったりするので、難しいのかもしれませんが。
ただ、明文化することで、それを逆手に取るムーブもできるのがプロレスだったりするので、そのあたりはやり方、魅せ方次第なのだろうなとも思います。
何にせよ、プロレスって難しい。
