Magic Scroll Tactics – 一風変わった横スクロールシミュレーションRPG

評価・レビュー

☆4/5

Magic Scroll Tactics（マジック・スクロール・タクティクス）は、横スクロールタイプのシミュレーションRPG。言ってしまえば、ファイアーエンブレムを横から視点でプレイする感じです。

自分は横タイプは初めてで、かなり新鮮でした。

横視点なので、高さがあるのが特徴です。高所から攻撃すると、防御50%無視が付与されるので、ダメージを与えやすくなります。

また、低所から高所へ攻撃する際は命中率が下がるという仕様です。

キャラクターは主人公の召喚士ナシュと召喚獣5人の合計6人が基本のパーティー編成になります。

召喚獣は5種類いてそれぞれ特徴があり、それぞれに職業が割り振られています。職業は、ウォリアー、ガーディアン、メイジ、アーチャー、ヒーラーの5種類。

ただし主人公は召喚士という職業で召喚獣とは異なります。

主人公、召喚獣ともにレベルアップと、アビリティの取得、装備で強化していき、装備可能なものがそれぞれの種族ごとに決まっているのが特徴。

本作の最大の面白さは、様々な職業のアビリティを組み合わせて自分好みのキャラクターを作れる点です。

例えば攻撃魔法が使えるタンクを作ったり、アーチャー兼ヒーラーみたいなキャラクターを作ることができます。

レベルが上がるとアビリティポイントが貰えて、それをアビリティに割り振るタイプです。戦闘で経験値をためるとアビリティを習得できます。

アビリティポイントは振り直せて、一度習得したアビリティはいつでもアビリティポイントを使ってアクティブにすることが可能。

戦闘中以外ならジョブチェンジもいつでもできるので、その時々で柔軟にキャラクターの役割を変更できます。

個人的に2時間ぐらいプレイしてからこの点に気づき、本作がかなり面白くなりました。

クリアまでプレイしましたが、難易度のバランスが少し悪めです。

序盤はそうでも無いのですが、中盤以降はチャプターを終了すると急に敵が強くなります。

終盤ではザコ敵の中にかなり大ダメージを与える敵が出てくるので、一撃で倒されることもしばしば。

また、アビリティの組み合わせが楽しいゲームなのですが、アビリティを習得させるのに戦闘を何度も繰り返す必要があり、個人的には若干めんどくさかったです。

敵から取得できる経験値は、こちらのレベルに応じて変化し、レベルが高いと全然経験値が貰えなくなります。

なので、純粋にアビリティを習得させるためだけに戦闘をする感じ。

もう少しアビリティの習得をしやすくして欲しかったかなと個人的には思いました。

というのも、ゲーム終盤では召喚して新しいタイプの召喚獣を作りたくても、アビリティ習得が非常にめんどくさくて途中で諦めてしまったので。

アビリティをどんどん覚えさせて、組み合わせるのが楽しいゲームで、自分好みのキャラクターが出来上がってくるとかなり面白くなります。

なので、キャラクター育成が好きなら楽しめるゲームだと思います。

横スクロールのシミュレーションRPGというのも斬新で他にはないプレイ感が楽しめるのも良い点。

ただ、若干バランスが悪いのと、本作のゲームの本質に気づけないと、クソつまらないと感じてしまいます。

そういう意味では少し人を選ぶゲームかなと。

その点を考慮して☆4としました。