この世界に対して僕はいっぱい不満があるけど、とても感謝しているだ 私的小説ネタ

投稿者: | 2021年8月7日

タイトル

この世界に対して僕はいっぱい不満があるけど、とても感謝しているだ

この世界は、どうやってできたのかは、未だわからないけれど、僕はこうやって考えているから、この世界は存在しているのだと思う。
デカルトの功績はとても大きい。こんな下らないことを考えて自殺してしまう人を救っているという点で。
そんな世界にたして、僕はいっぱい不満がある。
どうして、こんなにも世界は不平等なんだろう。
どうして、世界はお金持ちと貧乏が存在するだろう。
なぜ、貧乏によって人が死んでしまうのだろう。
お金があったら救えた命が、とてもたくさんあるのに、僕はいつだってそれを見殺しにする。
いや、見ないようにしているから、見無殺しなのかもしれないけれど。
くそくだらない仕事をして、給料をもらって、ご飯を食べて、テレビを見て、ゲームをして、女の子と遊んで、で、またくそくだらない仕事をする。
お金のために。
で、僕は生きていると言えるのだろうか。
僕には感情がある。だから、ロボットとは違うのだろうとは思う。ただ、外から見た場合、僕とロボットを区別するものは何もない。
そもそも、ロボットは機械だって?
でも、53世紀ぐらいには、人間と同じ臓器を持ったロボットが動いていると思わないかい?
そう、構成している物質の違いは、時間が解決してくれるから、あまり意味はないのだ。
じゃあ、僕とロボットとの違いはなんだろう。
僕は独身だ。子供もいない。
子孫を残していないところはロボットと似ている。
子どもを作らないだけじゃないかと言われるかもしれないけど、89世紀ごろにはロボットだって子どもを作っているとは思わないかい?
そうなんだ。
結局、時間が経てば、僕とロボットの違いはどんどんなくなっていく。
そういうものなんだ。
だから、僕はロボットとの違いをゴミ箱に破棄した。まったくもって無駄なものだったからである。夢の島は無駄なものだらけなのかもね。
僕が僕らしくあること。
僕が僕でいられること。
僕が僕でありたい理由。
それはなんだろう。
ずっと考えているけど、実際にはよくわからない。
僕は、一体どれだけ人の役に立つことできただろうか?
僕は、世界に貢献しているだろうか?
僕は、マイナスだらけの人間じゃないだろうか?
僕は・・・。
正直、自分ではあまり良いところが見つけられない。
何の役にも立ってないと思うし、貢献なんて持ってのほか。世界の足をひっぱているんじゃないかと、いつだってビクビクしながら、部屋の隅で膝を抱えている。ちなみに、そういう場所をちゃんと用意している。陰のある小さなスペース。
僕には、そのぐらいが丁度い。
僕に価値なんてない。僕自身が僕に価値を見出せない。
他の人の評価なんて意味がない。
他の人の評価がないとお金がもらえないから意味はあるんだけど、それは僕の僕による僕のための僕にとっては、意味を成していない。
だって、もしかしたら、僕以外、本当はみんなロボットなのかもしれないから。
それを証明するには、1人1人解剖して調べる必要があるかもしれないけど、1秒間に1人解剖しても、100年以上かかるから、やめておく。
そんなわけだから、僕は、結局、僕自身が認めてあげないと、僕が僕として生きていけないとはわかっている。
でも、それができないから、ずっと迷走しているわけで。
ただ、1つだけわかっていることがある。
僕には価値はないけれど、君には価値があるってこと。
もしも、世界に君が居なかったら、僕は世界に対して不満だらけだったと思うし、世界に価値を見いだすことができなかっと思う。
君だけが、僕にとって、世界そのものなんだ。
これは「好き」という感覚なんだろうけど、僕は未だによくわからない。
なぜならば、僕はなぜ君が好きなのか、わからないから。
世の中を見渡せば、君よりも美しい人はたくさんいる。正直、そのぐらいの美的センスは備えている。
でも、僕は君が一番美しいと思っている。
間違っても、あばたもえくぼ的な話ではい。
ただ単純に、自分の中で、顔の基準が君にあるというだけなんだ。
そして、そのような現象がなぜ起きるのかは、僕にはわかっていない。
ただ、君じゃないとダメなんだ。それだけはわかっている。
そんなことを君に言ったら、君は微笑んでくれた。
僕はその時感じたんだ。この世界に神様は存在するって。だって、君という奇跡が存在するんだから。
この世界に対して僕はいっぱい不満があるけど、とても感謝しているだ。
こんな奇跡に出会えたのだから。