映像研には手を出すな! アニメレビュー なぜ庵野監督がシン・ゴジラに手を出してしまったのか?かが分かる

投稿者: | 2022年3月31日

評価

☆5/5

個人的にドラマ・映画から入ったので話の筋は知っていたのですが、面白くて一気に12話観てしまいました。

ドラマや映画で感じた違和感はアニメを観たことで理解。これは確かにかなり雰囲気が違っていますし、物語の方向性も違いますね。荒れるのもわからんでもないです。

個人的に本作がツボったのは設定マニアという点です。というか、設定好きな人って結構多いと思っていて、そういう人にぶっ刺さる話かなと思いました。俺が考えたスゲー設定みたいなのが好きならドハマリすると思います。3人の主人公たちがそれぞれ異なる視点でアニメーションについて語るのも良かったですね。

また、物語の後半では「なぜ庵野監督がシン・ゴジラに手を出してしまったのか?」がわかるエピソードがあって、思わず笑ってしまいました。

若干マニアックなきらいがありますが、テンポも良く、アニメ制作の裏側を垣間見れる良作アニメだと思います。

話としては

世界設定を作り描くのが好きな浅草みどりと、モデルでアニメーション作りが好きな水崎ツバメ、二人に商機を見出した金森さやか(梅澤美波)と出会い、3人で新しい部活 映像研を作ることになる。アニメ制作自体は初めてで、悪戦苦闘しながら部活の予算確保のために生徒会へのプレゼン用のアニメを作るのだった。

設定が卑怯というか上手い

個人的に本作で一番感じたのは設定の上手さでしょう。アニメに限らず、小説やマンガでもそうですが、設定を考えるというのは一番楽しい工程です。それを完成品にするのがとても大変。

本作ではその大変さも描かれているわけですが、ショートアニメ制作ということで、数話ごとに新しいアニメを作る、つまり新しい設定を考える工程が出てくるわけです。

つまり、一番楽しい工程が何度も出てくるという仕組み。この設定が上手いなあと思いました。設定好きならアニメを観ながら、自分ならこうする、ああするみたいな想像ができますし、次はどんな新しい話が出てくるんだろう?と気になります。

これは上手い仕組みだなあと思いました。


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