アクダマドライブ アニメレビュー 名前の無いアクダマたちのクライム・アクション

投稿者: | 2022年3月21日

評価

☆4/5

自分の好きなように、やりたいように生きる個性的なアクダマ(悪玉)たちがノリと勢いで爆走するクライムアクションアニメ。あんまり期待していなかったというのもあるけど、予想以上に面白かったです。

全体的にスピード感がありテンポ良く話が進みます。細かいところはとりあえず置いといて話ガンガン進めようーぜ的な感じ。また敵役の処刑課の師弟も良かったです。絵柄はちょっと好みが出るかもしれないけど、個人的には好き。

話としては

その昔、カントウとカンサイが戦争し、カンサイはカントウの属国となっていた。両方の地域の間にはカントウが戦争で使用した爆弾によって絶対隔離領域が生まれ隔絶され、唯一の移動手段はシンカンセンのみ。

主人公はカンサイで働いていた一般人であったが、推定懲役745年のアクダマ 運び屋と出会い、ちょっとした勘違いからアクダマとしてカンサイ警察に捕まってしまう。そんな中、カンサイ警察署で死刑執行される囚人の奪還依頼がアクダマたちに舞い込んできた。莫大な報酬に釣られ、喧嘩屋、ハッカー、医者がカンサイ警察署へ乗り込んでくるのだった・・・。

みたいな感じ。

主人公は元々一般人で、アクダマたちと行動を伴にすることになり、とりあえず詐欺師と名乗って、結果全員アクダマという設定。悪さ度を表す推定懲役という設定も良かったですね。

また幕間にウサギちゃんとサメくんによる教育番組が流れるのですが、それも良かったです。世界観の説明などが行われるので、ストーリーの中では無駄な解説が少なくなり、結果話のテンポが良くなっています。

名前が無い理由

改めて気づいたのですが、本作に登場するキャラクターって名前が無いんですね。これは結構珍しいなあと思います。それぞれのキャラクターのことを職業で呼んだりしています。

名前が無いは英語でNo Name。意味として名前が無い以外にノーブランド、目立たないといった意味があります。

名前が無い理由として主人公が一般人、つまりNo Nameであるというのが1つ目の理由かなと。

また、登場する悪玉たちの職業を目立たせるという意味もあると思います。つまり、このキャラクターの立ち位置をわかりやすくするため。名は体を表すということです。

それぞれのキャラクターは独自の価値観を持っており、その価値観に従って動きます。そこには論理とか、迷いというのはほとんどありません。もしかするとそれが本作の主題なのかも。

エニイ・ギブン・サンデー(1999)という映画のキャッチコピー「無駄に生きるな熱く死ね」というのをふと思い出しました。

そう考えると、全体的にスッキリとしますね。


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