小説レビューまとめ」タグアーカイブ

好き好き大好き超愛してる。 – 舞城節がありつつ、純文学の装飾へのアンチテーゼ的な作品なのかなと

評価・レビュー ☆4/5 小説家 治と病で亡くなってしまう柿緒の恋愛を、主に治視点で描いた小説。単純に2人の物語ではなく、パートごとに、SFのような小説(たぶん、治が書いたもの?)が挿入されているのが特徴です。 第131… 続きを読む »

恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション – クオリティは一定以上の良作短編ホラー集

評価・レビュー ☆4/5 角川ホラー文庫から、傑作短編を集めたオムニバス。収録されている作品は、 です。 個人的に小林泰三先生の人獣細工は以前読んでおり、懐かしさもあって、読んでみました。 短編集ということもあって、全体… 続きを読む »

贖罪の奏鳴曲 御子柴礼司 – 鉄壁のアリバイに守られた弁護士の罪と殺人事件の真相とは?

評価・レビュー ☆5/5 激しい雨の晩に誰にも見られず死体を川に捨てた弁護士 御子柴礼司であったが、後ろ暗い過去があり、優秀な刑事によってすぐに御子柴礼司へ容疑がかかってしまう。しかし、御子柴礼司には鉄壁のアリバイがあっ… 続きを読む »

濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記 – 戦メインの異世界転生もので序盤はかなり良かった

評価・レビュー ☆4/5 異世界転生戦記もの。平凡な男 高倉頼蔵は異世界転生しウォルムと名のり、ハイセルク帝国の兵士として戦い、特有のスキルを覚え強くなっていくという話。 異世界転生ものというと、最初から主人公が強かった… 続きを読む »

悪魔公女 – 体は子ども心は悪魔、人々から聖女と崇められる物語

評価・レビュー ☆4/5 悪魔公女が生まれるまでの物語を描いたファンタジー小説。最初はスライム的なものから始まり、その後悪魔として成長、そして人間へ転生し、聖女と呼ばれるまでが描かれています。続刊あり。 とりあえず、Ki… 続きを読む »

殺戮にいたる病 – 事前に調べずに読んで欲しいサスペンス・ホラーの傑作

評価・レビュー ☆5/5 女性をターゲットにした猟奇的連続殺人事件を犯人 蒲生稔、元刑事 樋口や関係者の視点で追ったサスペンス・ホラー。 今しがた読み終わったのですが、カタルシスというか、呆然感が半端ない傑作でした。 結… 続きを読む »

その可能性はすでに考えた – 奇蹟を証明するために様々な仮説をぶつけてくる論客を迎え撃つ探偵の話

評価・レビュー ☆4/5 山奥で暮らすカルト宗教団体が集団自殺し、その唯一の生存者である少女は、首を斬られた少年に助けられたという記憶があった。首無し聖人伝説のような少女の記憶は正しいのか、それとも事件の真相は別にあるの… 続きを読む »

電気じかけのクジラは歌う – AIで音楽業界が激変した近未来で人間のあがきと人間の生き方を描いた小説

評価・レビュー ☆5/5 誰しもが簡単に高品質な音楽を作れる人工知能「Jing」によって、作曲家たちが絶滅しつつある近未来。元作曲家だった岡部数人は、自身の才能の限界を感じ、「Jing」の品質向上のために様々な楽曲を聴い… 続きを読む »