新聞記者 映画レビュー 日本のジャーナリズムは死んだ

投稿者: | 2021年7月30日

新聞記者とは

新聞記者は東都新聞 新聞記者が内閣府が強引に推し進めようとしている計画の闇を暴くため奔走し、以前の上司の自殺から計画を知ることになった内閣情報調査室(通称 内調)の担当者の葛藤を描いたサスペンス映画。

2019年作品。

評価

☆2/5

久々に酷い映画を観てしまった・・・。妄想と願望で記事を作るというのが、日本のジャーナリズムであると宣言をしているような作品。日本のジャーナリズムは死んだと言っても過言ではないでしょう。

政府が悪という設定は別に悪いわけじゃありません。個人的に日本の政府は情報をもっと開示してしかるべきだと個人的に思っているし、度々不正に関する情報も出ていて、清廉潔白ではないことは明白です。

だからこそ事実の積み重ね、裏取りが重要なのです。しかし、現状のジャーナリストはそれを十分にせず、ヤラセを行ったり、偏向報道をしたりしています。本来であればマスコミやジャーナリストがそれらの真実を明らかにすべきですが、実際にはそんなことは起きません。それらを報道することはタブーであり、嘘の報道も正義だと思っているからです。そのあたりについては、報道バズの方が圧倒的に切り込んでいますね。

何度も言いますが大切なのは証拠です。ジャーナリストや記者が正しいんじゃないです。ところが実際には全く逆で、証拠がないから、あたかも不正があったように騒ぐだけという・・・。それが数々の誤報や嘘の報道を生み出しているのですが・・・。

本作でも証拠取りの甘さがめちゃくちゃ出ています。調査能力が低すぎです。調べてみたら原作は日本のマスコミの方でした。ああ、という感じです。

社会派映画というと韓国映画はとてもよくできていますね。それと比べると、さらに本作の内容の酷さを感じてしまいます。この手の政府批判の作品も韓国映画に結構ありますが、内容がかなりしっかりしています。さらに、騙し合いなどの要素も入れてくるのでクオリティが高いです。

正直、☆1でも良い内容ですが、俳優の方々や監督の手腕を感じた作品ではあるので、その分で☆2としました。

日本では政府によるマスコミ規制が〜〜とか、現政権への批判が〜〜みたいなことを言う人がいますが、この映画が公開されて日本アカデミー賞を取ったこと自体、政府によるマスコミ規制や圧力がないことの証明だと思いますけど・・・。


本当にいい加減、自身の調査不足や知識の無さを妄想や願望で補完して記事にするのはやめてほしいところです。あらを探したら切りがないのでこのあたりでやめておきます。

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