映画 シン・ウルトラマン – 詰め込みすぎた感はあるがウルトラマンとメフィラス星人の対比が良かった

投稿者: | 2022年11月30日

評価・レビュー

☆4/5

昔のウルトラマンのリブート作品。

話としては

日本を禍威獣(怪獣)が襲ってくるようになったので、禍特対(科特隊)を作ったがヤバい怪獣が出てきてどうしようと思ったところにウルトラマンが現れて禍威獣を倒すのだが、そこに他の異星人も登場し、地球が宇宙の抗争に巻き込まれていく

みたいな話。

詰め込みすぎた感

2時間程度の映画なので、かなり足早に話が進んでいくのが特徴。前提条件をあまり知らなくても一応はみれる感じになっていますが、まあある程度ウルトラマンの知識はあった方が良いんだろうなと思います。

そういう意味ではちょっと詰め込み過ぎた感はあるかも。ウルトラマン登場からウルトラマンが帰るところまで描かれているので、若干無理矢理感はありますね。

斎藤工さんと山本耕史さんの演技が面白い

出演者がかなり豪華で、ウルトラマンで禍特対に所属している神永 新二は斎藤工さん、同じく禍特対に所属しヒロイン的なポジションの浅見 弘子が長澤まさみさん、禍特対の班長 田村君男に西島秀俊さん、ライバル的なメフィラス星人に山本耕史さんと、話題になりそうな方ばかり。

特に斎藤工さんと山本耕史さんの演技の対比は面白かったです。神永 新二はウルトラマンでまだ地球に来たばかりというのもあり、無表情でロボットのような受け答えに対し、地球人を理解しているメフィラス星人はかなり流暢で地球人と見分けがつかないという感じ。その中間的な異星人も出てくるので、それによって地球人に対しての捉え方を表現しつつ、胡散臭さみたいなものも表現しているのかなと。

個人的にそこまでウルトラマンに詳しくは無いですが、全体として普通に面白く観ることができました。外さない感じの映画かなと思います。

あらすじ

次々と巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。班長・田村君男、作戦立案担当官・神永新二、非粒子物理学者・滝明久、汎用生物学者・船縁由美が選ばれ、任務に当たっていた。禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子が新たに配属され、神永とバディを組むことに。浅見による報告書に書かれていたのは…【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。(C)2022 SHIN ULTRAMAN FILM PARTNERS (C)TSUBURAYA PRODUCTIONS

アマプラ:シン・ウルトラマン

2022年5月13日公開。

ちょいネタバレあり感想

劇中でゾーフィとゾフィーという2つの呼び方が登場します。序盤はゾーフィですが、最後はゾフィーになっています。ウルトラマンがそう呼んでいるので、何かしら意味があるのかなと思います。

マルチバース的な話もちょいちょいネタとして挟んで来ているので、最初のゾーフィはシン・ウルトラマンの、最後のゾフィーは昔のウルトラマンのキャラということなのかもしれません。

ネタとしては最近マルチバースが流行りではありますからね。

あと、禍特対の浅見 弘子に関するセクハラとかが話題になったみたいですが、個人的には興味深い描写だなと思いました。一番の話題になっているのは浅見 弘子がウルトラマンに匂いを嗅がれるシーンです。ただ、浅見 弘子も人の尻を触っているわけで、そっちはどうなのかという話でもあります。

つまり、セクハラしている人でも、セクハラされると嫌な気持ちになるということ。またどこまでがセクハラの範疇なのかというのも含んでいるのかなと。さらに言えば、ウルトラマンは感情に乏しいので浅見 弘子にお尻を触られても何も反応しませんが、これって性的なことを知らない人へのセクハラを想起させる風でもあります。

これらの描写って昭和のおっさんのイメージがありますよね。でも女性がするのはOKみたいな感じにも取れます。そういう意味で結構ぶっこんで来たなという印象。

また巨大化するシーンはセクハラ云々じゃなくて、いわゆるお色気とかセクシーシーンとかサービスショット的な感じだと個人的には思っています。

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