SHADOW SKILL マンガレビュー 武技言語

投稿者: | 2021年6月21日

SHADOW SKILLとは

SHADOW SKILL(シャドウスキル)は、クルダ流交殺法影技(えいぎ)の使い手 黒き咆哮(ブラック・ハウリング)ことガウ・バンと、師匠でる影技(シャドウ・スキル)ことエレ・ラグによる闘士たちによるバトルマンガ。ルダ流交殺法影技には様々な技があり、自身の能力を最大まで高める武技言語を発動することによって、さらに威力を高めることができる。

武技言語の例「我は無敵なり 我が影技にかなう者なし 我が一撃は無敵なり」

岡田 芽武(おかだ めぐむ)先生のデビュー作。1992年に連載開始し2014年完。

評価

☆5/5

個人的にドハマリした、そして今でもハマれる中二病を体現したような作品。

やはり一番心をくすぐるのは武技言語でしょう。最後の一撃を放つ際に武技言語を発動するのですが、無駄に格好良いです。というか、それが本作の最大の目玉でもあり、本作が生み出した新たな格好良さかなと思います。

そもそもバトル系のマンガでは必殺技の応酬になるわけです。で、最終必殺技で勝つというのがパターン。シャドウスキルでもそれは同様なのですが、その最終必殺技の前に武技言語が登場します。普通のバトルマンガだったら、次の一撃にすべてを込める!みたいなセリフですが、シャドウスキルでは「我は無敵なり 我が影技にかなう者なし 我が一撃は無敵なり」と言った後に技が入ります。

ある意味、武技言語は魔法の詠唱に近いかもしれませんね。それまで必殺技の前に口上を述べるようなキャラクターはほとんどいなかったので、とてもインパクトがありました。一度この格好良さを味わってしまうと、もはや抜けられないです。必殺技演出では武技言語を超える作品はなかなか無いのではないでしょうか。

また、キャラクターの中には字名を持っている者が多いです。主人公のガウ・バンは 黒き咆哮(ブラック・ハウリング)という字名で、中二病感満点ですが最高に良いネーミングで絶妙だなと感じます。本当に素晴らしいです。

シャドウスキルは岡田 芽武先生のデビュー作ということもあって絵柄に粗さがありますが、その粗さも含めて岡田 芽武先生の魂がこもっている作画だなといつも思います。また岡田 芽武先生は紙面が黒いことでも有名。とにかく描き込みがすごいです。

個人的にはバトル系マンガでは最高傑作の1つだと思っています。その理由は武技言語の格好良さで、必殺技演出の格好良さだけで考えたらナンバー1と言っても過言ではないと思います。だって、武技言語発動したくなりますもん。てか、読んだ人はみんな1人のときに武技言語発動してると思います。そのぐらい中二病心をくすぐる作品です。マジでおすすめ。

シャドウスキルは出版社を変更したりして、絶版になっているものもあります。一番最新が講談社のアフタヌーンKCDXで出版されたもので、black howling、black wing、phantom of shade、1〜11巻となります。


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