映画 パズル(RUIN ME) – 謎解きツアーで事件が起きて意味不明な出来事に巻き込まれ錯乱する話

投稿者: | 2023年5月16日

評価・レビュー

☆3/5

恋人に誘われてミステリー・ツアー「切り裂きキャンプ」に参加したアレックスは謎解きのセンスもあり、少し不安だったツアーを楽しみ始めていたのだが、目の前の人が殺され、昔の恋人も登場し、混乱してしまう・・・。一体何が起きているのか的な話。

原題はRUIN MEで2017年公開のホラーサスペンス映画。RUIN MEは、私を台無しにする、私をめちゃくちゃにするみたいな意味。

謎解きイベントは日本でも結構流行っていますし、こういう設定の話は結構面白いなと思いました。結構日本でも同じような設定で話ができそうな気もします。

この手の作品では普通に楽しめるレベルで、悪くはない感じ。なので、この手の作品が好きなら普通に楽しめるかなと。ただ、大作映画とかが標準だと思っている方には、結構アラが多いので厳しいという評価になる気がしました。

ちょいネタバレありの感想

詳しいことは書きませんが、原題はRUIN MEで、ちょっと意味不明なんですよね。ただ、最後まで観た感想としては、you ruin meなのかな?と感じました。つまり、「あなたが私をめちゃくちゃにした」というニュアンス。

xxさんが私をめちゃくちゃにしたという意味かも

より正確に言えば、youに登場人物の名前が入るということです。「xxさんが私をめちゃくちゃにした」ということ。

で、さらに突っ込んで言えば、xxさんのせいでこういう結末になったという話。もともと主人公のアレックスは薬物中毒でリハビリ中であることが劇中で明らかになります。で、良い方向に向かっていて、普通の生活に戻れそうな感じになりつつあったんですよね。

しかし、xxさんのせいで、それが全部ぶち壊されてしまったという感じ。これを自業自得というか、因果応報という感じで捉えるのがストレートな捉え方かなと思います。いわゆるやりすぎちゃった系。

余計な深読み

で、さらに深堀りというか、余計な深読みをすると、そもそも薬物などに依存する人は、基本的に他者に責任を押し付ける、自分は悪くないという思考であることが多いです。つまり、ruin meというのは、あなたの責任で私は悪くないという考え方を象徴するような言葉なのかなと。

実際劇中で主人公のアレックスは昔の恋人と会ったことについて隠そうとします。やましい事がなければ隠す必要はありませんからね。

そのあたりが今作のストーリーにもいろいろと絡んでくるので、結局原因は自分自身のやましさにあったのに、他者のせいにしているって話のようにも思えます。そういう人には、あんま無茶しちゃいけないよ的な話なのかもしれません。君子危うきに近寄らず系。

まあ、これはちょっと深読みしすぎかなとは思います。

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