王様ランキング アニメレビュー 泣ける EDが最高の傑作アニメ

投稿者: | 2022年1月5日

評価

☆5/5

原作はWebマンガで、そちらも最高に面白いのですが、原作の雰囲気をしっかり再現しつつ、動きや音声のあるアニメーションとしての良さもあり、めちゃくちゃおもしろいです。

これを書いている時点ではエピソード11まで視聴済ですが、はやく続きがみたくて仕方が無いですね。

話としては、耳が聞こえず、うまくしゃべれないボッジ皇子が、あるきっかけで旅にでることになり、様々な陰謀渦巻く中、王様の強さを示す王様ランキングのトップを目指すという感じ。

本作のポイントとしては、

  • 泣ける
  • エンディング曲 Oz.(yama)

があるかなと思います。

個人的に泣けたシーンは結構ありますが、やはりボッジ皇子の継母とのエピソードはグッと来ました。またカゲという迫害された暗殺者一族の末裔との友情エピソードもかなりグッと来ます。

本作ではうまく話せない障害がある主人公ボッジが苦難を乗り越えてという点が感動を誘うという評があります。ただ、個人的にはそれぞれの登場人物がうまくコミュニケーションが取れていないことがうまく描かれていて、しゃべれるから心が通じるわけではないことがよくわかります。このあたりは結構現実的な話かなと。

また、ボッジの生き様を見ていると、それだけで力をもらえるなあというのも感じました。ボッジに障害があるからでも、ボッジが弱いからでもなく、その信念に共感を覚えるからです。

生きていれば良いことも悪いこともあります。特に悪いことが多く起きると心が折れがち。そんな時に、真っ直ぐなボッジの信念はかなり心に力を与えてくれるなあと。

人の上に立つのが王様であり、その意味ではボッジはその資質をしっかり備えていると言えますね。ストーリーの中でも王たる才能がしっかり表現されていて、王としての片鱗を見せています。王として仰ぐのであればやはりボッジを選ぶ人が多いのではないでしょうか。

本作がアニメ作品として素晴らしいことは言うまでもないのですが、ストーリーをさらに盛り上げる演出として、かなり大きな影響を与えているのがエンディング曲 Oz.(yama)かなと思います。

作品にドンピシャ ハマっているというのもありますが、単体の曲として聴いてもとても良い曲です。一番はその歌詞でしょう。

冒頭で「ひとりぼっちにはさせないでよ」という歌詞があり、アニメの内容を表現しつつ、多くの人の心に刺さる絶妙な歌詞だなあと思いました。そして、「いつから重たい荷物持つ日々に慣れてしまっていたんだろう」と続くのですが、これもまた現代の多くの人の心にグッサリ刺さる言葉かなと思います。もちろん、アニメの内容にもバッチリ合っていて、yamaのワードセンスが溢れまくっていますね。

個人的にはかなりリピートして聴いてしまいました。もうこの曲だけでも泣けます。

作品としては多くの人が楽しめる作品で、個人的は原作も含めてかなりの傑作かなと思っています。最後はどうなるかはわかりませんが、設定と現在までのストーリーの段階でも傑作と言っても過言ではないでしょう。個人的にもおすすめアニメです。


感動ポルノと呼ばれることについて

本作は主人公のボッジに障害があることから「感動ポルノだ」という批判があります。感動ポルノとは人権クティビスとのステラ氏が用いた言葉で、意図的に感情を煽ることです。具体的には、

ステラによれば、この言葉は、障害者が障害を持っているというだけで、あるいは持っていることを含みにして、「感動をもらった、励まされた」と言われる場面を表している

感動ポルノ – Wikipedia

だそうです。

ただ、本作については耳が聞こえないことやうまくしゃべれないことを乗り越える物語ではありません。そういう意味では感動ポルノとはちょっと違うのかなと思います。

具体的に本作ではカゲというボッジを理解するキャラクターが登場することで話が進んでいきます。自分のことをわかってくれる理解者がいることがどれだけ生きていく上で励みになるかというのがテーマでもあるのです。

そして、カゲはボッジの才能を知り、ボッジが強くなれることを信じています。どんな状況でも味方がいることの大切さは多くの人が感じるところではないでしょうか。

ストーリーとしても自分の強みを活かすという流れですので、障害があることがメインではありません。そういう意味でも感動ポルノとはちょっと違うのかなと思います。

また、障害がある人が主人公であること自体を批判する人もいますが、それって逆に差別ですよね。誰が主人公の物語があっても良いのではないかと個人的には思います。

逆に感動ポルノと決めつけ他者の話を一切聞かない、聞く耳を持たないような状態って、それこそ差別を生む要因ではないかなと。

エンディング曲のOz.に「あなたが弱いのなら僕の弱さも見せるから」という歌詞があります。まさに、多くの人は何かしらの弱さを抱えているわけで、それが本作のテーマの1つです。障害があるとか、障害が無いとか、そういう話がメインではありません。

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