ドラマ モアザンワーズ/More Than Words – 心にザスザスと何かが刺さってくる

投稿者: | 2022年10月14日

評価・レビュー

☆5/5

高校の友人 美枝子(藤野涼子)と槙雄(青木柚)とバイト先で知り合った永慈(中川大輔)の若さゆえの純粋さと切なさ、そして突きつけられる現実の残酷さを描いたドラマ。

槙雄と永慈は付き合うが周囲の反対があり、それを押し切るために美枝子が二人の子どもを産むという話です。

泣けるという感じではないのですが、心にザスザスと何かが刺さってくる作品で、見終わった後にいろいろとなことを考えてジワジワときます。

演者の演技と長回しのシーンが結構あって、雰囲気というか、その場の空気感がビンビン伝わってくるのがとても良かったです。

ジャンルとしてはBLで、そこに女性が1人入ってくるのですが、三角関係というわけではないのが特徴。3人とも不幸せではないけれど、若かりし頃に誰しもが感じる足りない何かを求めていて、それを埋めてくれるような関係性かなと個人的には思いました。

またストーリーとしては大きく2つのパートになっており、前半は若かりし頃の3人で、後半はいろいろなことがあった後の話で朝人(兼近)が登場し話が展開していきます。

これは原作が絵津鼓先生の同名マンガ モアザンワーズとIN THE APARTMENTを元にしているためです。

感動の超大作とか、号泣する話ではないのですが、とても印象に残る傑作ドラマだと思います。原作も少し読みましたが原作もとても良かったです。

あらすじ

あの青春の日々は、ときに優しく、ときに切なく、いつもはかなく輝いている――同じ高校に通う、親友だった美枝子(藤野涼子)と槙雄(青木柚)。一緒に始めたバイト先で大学生・永慈(中川大輔)と出会い、3人はつるむようになる。ある日、永慈が槙雄を好きだと言い出し、2人は結ばれる。しかし周囲が交際に反対。槙雄と永慈を引き裂こうとするなか、美枝子が彼らのために2人の子供を産むことを決意。3人の特別な関係は徐々に変化していく。そんなとき、槙雄は元同級生の朝人(兼近大樹)と偶然再会し・・・。若者たちの痛々しいほどピュアで、美しくも切ない青春群像劇。

アマプラ:モアザンワーズ/More Than Words

ラストは原作にないシーンもあるようで、少し賛否はあるみたいですね。

マンガの方はIN THE APARTMENTが出たあとに、その過去の話であるモアザンワーズが出ています。ですので、ドラマとは入れ子ですが、どちらを先に読んでも良いのかなと思います。



また、IN THE APARTMENTの続編も出ています。


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