アニメ リコリス・リコイル – 銃撃戦のアクションと設定は良かったのだが

投稿者: | 2022年11月24日

評価・レビュー

☆4/5

喫茶リコリコの店員として働きながら、日本の平和を守るエージェント(リコリス)でもある2人の女子高生が様々な依頼や事件を解決する物語。

リコリスは日本の秘密組織DAが管理し、孤児の子どもを養成した集団。国民が日常生活に違和感を持たないようにリコリスたちは女子高生という設定が面白いです。

まあ、やりたかったことは女子高生がバンバン銃撃戦をするってことなんだろうなと。いわば、ガールズ&パンツァーが女子高生x戦車だとするならば、リコリス・リコイルは女子高生x銃みたいな感じかな。一応設定では暗殺集団とありますが、個人的には銃撃戦のアクションが良かったのでやはり銃がテーマなのかなという印象。

いわゆる対極にあるものを組み合わせるというアイデアです。

話ととしてはNo.1リコリスでありながら喫茶リコリコで働いている明るく元気な錦木 千束の元に、ミッションでミスをしたマシーンのような性格の井ノ上 たきなが飛ばされてきて、いろいろと起きるみたいな感じ。

終盤で少し気になる点がありましたが、総じて面白かったです。

追記:二人の掛け合いのアドリブが面白い

本作が人気が出た理由の1つに主人公二人の掛け合いの面白さがあります。それらは結構アドリブが入っているようで、シーンによってはアドリブの指示もあった模様。他のキャラクターでもアドリブがいろいろとあるみたいです。このあたりはプロモーションの上手さもあるのかなと思います。

声優さんのアドリブについては、昔からこぼれ話的な感じで語られることが多いですね。例えばドラゴンボールの「オッス!オラ悟空!」とかも有名ですね。で、それらを結構情報として出しているのが本作のプロモーションの上手さでもあるのかなと思いました。

あらすじ

平穏な日々–その裏には秘密がある犯罪を未然に防ぐ秘密組織–「DA(Direct Attack)」。そのエージェントである少女たち–「リコリス」。当たり前の日常も、彼女たちのおかげ。歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、優秀だけどワケありリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。ここが受けるオーダーは、コーヒーやスイーツの注文から、こどものお世話、買い物代行、外国人向けの日本語講師etc、「リコリス」らしからぬものばかり。自由気ままな楽天家、平和主義の千束とクールで効率主義のたきな、二人の凸凹コンビのハチャメチャな毎日がはじまる!©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11

アマプラ:リコリス・リコイル

2022年アニメ。


ちょいネタバレありの感想

終盤までは結構面白く見ていたのですが、個人的に最終盤で少し、うーんと思ってしまいました。

リコリスは女子高生の集団で、それとは別に男子高校生の暗殺集団も存在することが終盤で判明します。そこまでは良かったんですよね。

で、その男子高校生の暗殺集団が何故か戦闘服・・・。

いや、リコリスって国民が日常生活に違和感を覚えないように女子高生の格好をしているって設定なのに、なぜ男子版は制服じゃないんだと・・・。

これじゃ作り手側が単に女子高生が好きというだけになってしまうんですよね。。。

せめて男子版リコリスが戦闘服である理由が描かれていれば納得もできたのですが・・・。例えば、事前にすべてシナリオが決まっていて準備済みだったとか、リコリスを戦争運用するための試作戦闘服で将来的にリコリスも戦闘服にする予定だったとか、適当でも良いので何か理由付けがほしかったなと。

本作のメインターゲットは男性であることは明らかですが、男子版リコリスが格好良い制服だったら、それはそれで違うターゲットにもアプローチできるし、女性向けに男子版リコリスの話を作るというのもあったと思うんですよね。

ただ、戦闘服だったので、結果としてロリコンアニメと言われても仕方がないというのが個人的に残念だなと思いました。折角良い設定だったのに、最終的には作り手の好みががっつりと出てしまった感じです。

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