アニメ サマータイムレンダ – タイムループの制限設定が秀逸で2話目でテンション爆上がりした

投稿者: | 2022年11月23日

評価・レビュー

☆5/5

よくあるタイムループものかなあと思いきや2話目で電撃が走り一気に全話観てしまいました。中盤以降、若干気になるところはありましたが、とにかく2話目までは観てほしい作品。タイムループものの新しい可能性をビンビンと感じました。

話としては、

義理の妹である小舟 潮の訃報で故郷の日都ヶ島に2年ぶりに戻った網代 慎平は、島に伝わる「影」の伝承にまつわる事件に巻き込まれ命を落とすも、日都ヶ島に来た日に戻されてしまう。そして自身の死をトリガーとしてタイムループが発生していることに気づくのだった。

みたいな感じ。

ここまではタイムループものだと結構あるなあという設定なのですが、本作の素晴らしいところはタイムループに制限を加えた点。

この制限によって物語が強制的に進むのと、永遠と同じ時間を繰り返すタイムループものとは違う緊迫感が生まれ物語をしっかりと締めてくれています。

詳細は後述しますが、ぜひネタを見ずに2話までは観てほしいなと。個人的にそこで一気に脳が活性化して、あれこれ想像を巡らせてしまいました。素晴らしい設定。

タイムループものが好きならかなりおすすめ。多少グロがあるので万人受けはしにくいところはあるかなと思いますが、個人的に最近観た中ではダントツで設定が良かったです。

あらすじ

幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷に帰ってきた。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。翌日、慎平はある不吉な噂を耳にする。 ©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

アマプラ:サマータイムレンダ

原作は田中靖規先生の同名マンガで2017年から連載し完結。アニメは2022年作品。

ちょいネタバレあり感想

本作ではタイムループに制限が加えられていると書きました。その制限とは「タイムループで戻る時間が少しずつ進む」というもの。

最初は故郷に帰るフェリー内に戻りますが、2回目はフェリーを降りた後に戻るという感じです。

このタイムループの制限設定はかなり秀逸で、本編でも主人公が話していますが、言うなればタイムループするごとに事象が徐々に確定していくということです。確定した過去はタイムループで戻れないので変更ができません。

個人的には「タイムループで戻る時間が少しずつ進む」という設定は初めて見ました。それもあって2話目でテンションが爆上がりしたわけです。

自分はドラマでも映画でもアニメでもゲームでも設定の上手さ、面白さにかなり興味を惹かれるタイプなので、余計に面白さを感じたところはあると思います。

冒頭で少し書きましたが中盤以降は少し気になる点はあったのですが、調べて見ると原作では執筆しながら当初には無かった設定がいろいろと追加されたようですね。

それでも最後までテンションをある程度保って観ることができたので、ストーリー展開も良かったと思います。

あと、小舟 潮は無理に水着である必要性は無かったかなとは思いました。このあたりはある程度読者を意識したものなのかなという印象。一応水着である説明はありますが、人間を超えたスピードで動けるわけで動きにくさという理由付けは弱い印象を受けました。まあ、全体の話からすれば些末なことですが。


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