恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション – クオリティは一定以上の良作短編ホラー集

投稿者: | 2023年6月18日

評価・レビュー

☆4/5

角川ホラー文庫から、傑作短編を集めたオムニバス。収録されている作品は、

  • 恐怖 – 竹本健治
  • 骨 – 小松左京
  • 夏休みのケイカク – 宇佐美まこと
  • 正月女 – 坂東眞砂子
  • ニョラ穴 – 恒川光太郎
  • 或るはぐれ者の死 – 平山夢明
  • 雛 – 服部まゆみ
  • 人獣細工 – 小林泰三

です。

個人的に小林泰三先生の人獣細工は以前読んでおり、懐かしさもあって、読んでみました。

短編集ということもあって、全体的にパンチは弱めかなという印象。ホラー感もそこまで高くないかも。

まあ、自分の場合、ホラー系が好きということもあって、ある程度耐性があるのかもしれないですね。また、ミステリ風なテイストがほとんどなので、そこもホラー感が少なめなのかも。

傑作選だけあって、それぞれのクオリティは一定以上で、好みもあるとは思いますが、楽しめる作品集だと思います。


あとがきで小林泰三先生が亡くなっていることを知る

あとがきで、2020年に小林泰三先生が亡くなっていることを知りました。個人的にとても好きな作家で、昔かなり読んでいたので、時の流れを感じました。

小林泰三先生の作品は最後にどんでん返しというか、一気にゾワゾワっとさせるタイプのものが多くて、最後のオチが面白い作品が多いです。また、個人的には玩具修理者に収録されている酔歩する男が好きでした。

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