KAN-WOO/関羽 三国志英傑伝 映画レビュー

投稿者: | 2021年7月15日

KAN-WOO/関羽 三国志英傑伝とは

劉備の奥方になる方を守るために曹操に下った関羽は劉備の居場所がわかったため、曹操に分かれを告げ、劉備の元へ向かう。曹操から通行手形をもらっていたが関所でひと悶着、そして刺客が関羽を襲う・・・。

2012年作品。

評価

☆3/5

話の概要だけ読むと一般的な三国志の過五関斬六将(千里行)ですが、本作はひと味もふた味も違う物語になっています。剣戟によるアクションシーンはとても良いものの評価が上がらいのは、特殊な設定が理由。

まず、関羽のラブロマンスが入っている点。一緒に捕虜になった綺蘭は関羽が昔好きになった女性で劉備の奥方になる人物。つまり禁断の恋というわけ。

また、関羽と言うと赤ら顔の大男という感じですが、本作では髭こそ特徴的ながら、他の関羽の特徴はあまりありません。

そのあたりの設定が史実からかけ離れているということとで評価されない点。

個人的に特に史実とか原作とかに忠実で無くても面白ければ良いかなと思っているのですが、本作においては特にラブロマンスはちょっと蛇足的だなと感じてしまいました。

というのも、個人的に本作は関羽と曹操の関係性がかなりクローズアップされています。曹操の人柄もただの悪役ではなく、人間味がありつつ乱世に生きる君主としてのキャラクターがしっかりでており、段々と魅力的なキャラクターになっていきます。そして、関羽に対する様々な思いもうまく表現されているなと。そして、揺らぐものの劉備への忠義を貫く関羽の姿、そして義侠心を貫く関羽の信念も良い感じで表されているのです。

そこにラブロマンスが入り、関羽の心が複雑になっていくというのを表現したかったのだと思います。いうなれば、義侠心 VS ラブ VS 曹操への思いみたいな。それにより三国志英傑伝というタイトルからかけ離れ、内容がわかりにくくなっています。個人的にはどちらかにフォーカスした方がわかりやすかったのでは?というのが感想です。

ネタバレは書きませんが、最後にオチとして関羽へ刺客を送った人物が判明するのですが、上記のようにメインが関羽の心の葛藤のため、非常に面白いオチが白けた感じになってしまっているのが残念。新しい要素を盛り込みすぎて、2時間では重みが表現しきれなかった感じです。あと、関羽をもう少し強くしても良かったのかなと。

ドラマでもう少し長尺にしたら、斬新なストーリーもフォーカスされて面白さ倍増だった気がします。


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