ドラマ「僕らは奇跡でできている」の第7話で、主人公の大学講師 相河一輝が歯科医 水本育実の凄いところを100個挙げるシーンがあります。
その中で、
相河一輝「会った時にこんにちはと言ってくれます。」
水本育実「えっ、ちょっと待ってください。それって誰でもできることなんじゃないですか?」
相河一輝「誰でも出来ることは出来てもすごくないんですか?」
というやり取りがあります。
これは目からウロコでした。
当たり前に思っていること、それが実は結構凄いことって話です。
考え方一つなのかもしれませんが、当たり前のことを大したことが無いって思うか、当たり前のことがちゃんとできることが凄いこととして捉えるかで、全然世界の観え方が変わりますよね。
自己肯定感
上記のやり取りのあとに、水本育実は自分自身で良いところを言い始めます。当たり前のこと、大したこと無いことですが、自分で自分自身の良いところを言うことは自己肯定感を高めるのに良い方法と言えます。
日本人は幸福度が低いと言われています。その根幹にあるのは自分自身が嫌いということなのかもしれません。
何で自分はxxができないのか? 何で自分はこんな簡単なこともできないのか?
と自分自身を責めていると自己肯定感が下がり、人生が辛いものになっていきます。
他者から褒めてもらうことで自己肯定感が高まるのは確かですが、自分自身で自分を褒めることで自己肯定感を高めることもできます。
でも、なかなか自分の良いところって挙げにくいですよね。なんか、良いところってスキルとか成功とかそういうものに紐付けて考えがちです。それが逆に良いところを挙げにくくしているとも言えます。
そんなときに、
誰でも出来ることは出来てもすごくないんですか?
という言葉はグッと心に刺さりました。
世界の見方が変わるドラマ
ドラマ「僕らは奇跡でできている」はストーリー全体を通して、前述した自己肯定感がテーマにあります。なぜカメはウサギに声をかけなかったのか?で書いたウサギとカメの話はその典型的な例です。
第7話で主人公の相河一輝の独白があります。昔、自分はウサギだったと。どうしてウサギになって、それがどう変化してカメになったのかを語っています。
この話は、誰しもが一度は感じるような内容で心に沁みました。自分もウサギの時期があったなあと。まあ、ウサギになっちゃうこともあるんですが、今は基本的にはカメかなと思っています。
苦しい時に頑張るというのは、なんとなく美徳のように思われがちな現代。ただ、そもそも頑張る方向性を間違えているということがあるかもしれません。それは他人がどうこう言う話ではなくて、自分自身で感じること、思うことなんだろうと思います。
それが何なのか?を知るのに、ドラマ「僕らは奇跡でできている」はおすすめです。
きっと世界の見方が変わるし、生き方も変わると思います。