フォルトゥナの瞳 映画レビュー オチまでしっかりわかる丁寧な作り

投稿者: | 2021年9月20日

フォルトゥナの瞳とは

死の運命が迫っている人が透けて見える能力 フォルトゥナの瞳を持った主人公 木山慎一郎。車修理ショップで働く木山はフォルトナの瞳の能力に気づき、携帯ショップの店員 桐生葵の死の運命を変えてしまう。しかし、死の運命を変えてしまうと自分に大きな代償が返ってくるという。そのことがきっかけで桐生葵と付き合うことになり、人生が大きく変化していった。

そんな幸せな日常の折、木山は多くの人の死の運命を知ってしまう。そして、恋人の葵の手が再び透けてみえるのだった。これだけ多くの人の死の運命を変えた時の自身への代償の大きさに苦悩する木山。果たして木山の選択とは・・・。

神木隆之介、有村架純主演。2019年作品。

評価

☆4/5

全体的にきれいな映像の作りでストーリーもわかりやすく、オチまでしっかりわかるように作られた良作映画。

個人的には神木隆之介さんが童顔すぎてちょっと軽さが出てしまうなあという印象。SPECとかの一 十一のような役柄とはピッタリな感じですが、どうしても大人の恋愛というと童顔が足を引っ張ってしまっていますね。演技は素晴らしいのですが、なんとなく高校生のような軽さが出てしまいます。たぶん、純愛的な要素で配役を選んだと思われるのですが、観ている人の年齢層にも寄るのかなと思いました。若い人だとそれほど幼さの印象は無いかもしれません。

個人的にはそうそうにオチまでわかってしまったので、ハラハラドキドキ感は無く、確認作業的に観てしまったので、感動的な面は薄かったですが、逆に言えば、誰でもわかるように丁寧に作られている作品と言えます。そういう意味で万人が楽しめるエンタメ恋愛作品として素晴らしい出来ではないでしょうか。

神木隆之介さん、有村架純さんともに演技の機微が素晴らしく、特に心を表現する細かいところの演技が良かったです。

フォルトゥナの瞳の仕組みが〜〜、ご都合主義的な〜〜、なぜxxという行動をしないのか〜〜的な批判も多いですが、フィクションの作品ですので、それは見当違いなツッコミかなと思います。言いたいことはわかりますが、それを言い出すと、そもそも美男美女の恋愛作品とか全部、非現実的でしょってなるので・・・。

また、実際問題として慌てているときの人間の行動というのは非論理的になることも多いです。特に時間が迫っている時などは冷静に判断することができません。客観的に観ているから、気づくことも多く、主観だと気づかないこともしばしば。

基本的に映画やドラマはそういうスタンスで観るのがおすすめです。


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