エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く – 貴志祐介先生の小説の書き方を知ることができる本

投稿者: | 2025年2月11日

評価・レビュー

☆4/5

貴志祐介先生の小説の書き方を知ることができる本。

なので、作り方というよりも、私はこうやって小説を書いていますという感じです。

人によっては、知っているよということばかりかもしれないですし、逆に小説家はどうやって小説の内容を考えているのだろうと知りたい方には、面白いかもしれません。

以下は、個人的なメモ。

メモメモメモ

アイデアの〝種〟を拾い上げるために私が日々やっていることは何か。こまめにメモを取ることである。

西野亮廣さんも本の中で書いていましたが、とにかくメモしておくことが大切だと、自分も感じています。

自分はiPhoneのメモアプリを使っていて、iPhoneでメモった内容がPCやiPadで共有できるのが便利かなと。

フォルダ分けもできるし、メモアプリだけど、見出しも作れるし、表も作れるので。

欠点としては、Apple関連に依存してしまう点。Google Keepもメモとしては良いのですが・・・、ちょっといろいろとあって、個人的には使ってないですよね。

他に良いメモアプリがあれば知りたい。

アイデアには熟成期間がある

アイデアにはどうも熟成期間というものが必要なようだ。どれほど秀逸に思えたアイデアでも、すぐに物語を書き始めるのは避けたほうがいい。

メモしたアイデアは、すぐに使うわけではなくて、熟成期間があるという話。

そのままボツになるというか、一生使わないアイデアもあるんだろうなと思いつつ。

実際自分もアイデアだけはめちゃくちゃ出てきて、むしろ処理できてない・・・。

わかりやすい構図 対立軸

早い段階で〝対立軸〟を提示することだ。 物事にはコンフリクト(競合、対立、衝突)が不可欠である、と小説作法において昔からよく言われる。

これも良く言われていることですね。

最近、何かで読んだのですが、「分かる」とは「分ける」から来ているみたいな話があって、今、それが繋がりました。

つまり、対立軸を作るということは、「分ける」ことで、だから「分かりやすくなる」んだろうなと。

分けるというのは、分類ということで、線を引くということ。

そうか、線引きが曖昧だと、人間モヤモヤするんだなと。それがストレスにもなると。

悩んでいることがあったのですが、それも今、解決法というか、どうするべきかが、明確になりました。

何度も推敲で文章力を上げる

我が身をふり返って考えてみると、文章力向上に最も効果があったと思えるのは、自分が書いた文章を何度も推敲することだ。文章を書いたあと、一定の時間をおいてから読み返すと、執筆中には気がつかなかったさまざまなアラが見つかるものである。

これはちょっと自分でも試してみようかなと思いました。

推敲自体はするのですが、一度リリースした小説って、その後、見返すことが無いんですよね。

自分の文章力の無さを感じてはいるので、何度も推敲はやってみようと思います。

削ぎ落とす

そぎ落としても問題のない部分は、とにかくすべてそぎ落とすこと。それが小説作法のセオリーだ。それ以外の部分は、単なる枚数稼ぎでしかない。

これも最近、非常に強く感じました。

自分の場合、アイデア盛り盛りで、書き始めてとっ散らかることが多いので・・・。

最初はアイデアや文章を削ぎ落として、削ぎ落として、作っていくのが良いだろうなと。

というのも、書いてるといろいろと追加したくなるというか、伏線を追加したりとか、設定を追加したりとかあるので、結果として分量は増えていくんですよね。

少年が主人公の作品がヒットしやすい理由

読者に感情移入してもらうためには、読者と立ち位置が近いキャラクターを設定すべきだろう。人は嫌いなタイプの人間や、自分とはかけ離れた存在には、なかなか感情移入することはできない。

感情移入できるキャラが必要というのも、よく言われていることですね。

で、少年が主人公の作品がヒットしやすいのって、感情移入しやすい人の数が一番多いからだろうなあと。

今はそうでも無いですが、昔はマンガ、アニメなどはやはり男性の方がファンが多かったわけで、すべての男性は少年時代があったことを考えればという話。

80歳の男性が主人公だと、それよりも若い人たちは、感情移入しにくいですが、16歳の男性主人公なら80歳の人でも感情移入できる可能性があるということです。

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