評価・レビュー
☆3/5
死者が見えるようになる拡張現実カメラアプリで、インストールすると24時間以内に殺されてしまうという話。死から逃れるためには他の人にアプリをダウンロードさせなければいけないって感じです。
設定は悪くなく、見せ方も日本のホラー映画風なところもあり、良かったです。予告でもありますが、イット・フォローズみたいな雰囲気の作品。
ちょっと話の中でうーんと思うところがいくつかあったのと、オチは結構意見が分かれそうだなあという感じです。
話としては
誰も信じられなくなるー恐怖の【拡散】アプリ ある日、学生のアージアは携帯電話の中に身に覚えのないアプリを見つける。恐る恐るアプリを起動すると、そこには拡張現実ゲームのようにカメラが立ち上がる。そしてカメラに映し出されるのは、そこにいるはずのない死者の姿だった…。「死者の世界に接続する」アプリの機能には、タイマーが付いており24時間からカウントダウンが開始。制限時間を過ぎると自身の命を奪われてしまうことに気づく。24時間後に生き延びるためには、誰か他の人の携帯電話にこの呪いのアプリをダウンロードさせること。一体誰が何のために開発したアプリなのか。アージアは生き延びるために、この呪いの連鎖に強制参加することになるのだが…。(C)2019 Stefano Mandalà All Rights Reserved
デス・アプリ 死へのカウントダウン
2018年イタリア映画。原題はYOU DIE。
ネタバレありの感想
個人的にちょっとうーんと思ったのは、24時間以内に他者にアプリをダウンロードさせるとカウントダウンが24時間に戻るという話。
この設定で人が死なないとすると、2のべき乗(累乗)でダウンロード数が増え、26日の段階で6000万ダウンロードになり、イタリアの人口(6000万)を超えていきます。
劇中ではすでに何日も経過し、多くの人にダウンロードさせているみたいなので、実際にはもっと事件になっている可能性が高いです。その点がちょっと気になってしまいました。というか、そこが一番怖い・・・。
また、主人公はスマホを家に置いてきたのに、いつの間にか鞄に入っていてスマホから逃げられないという設定だったのに、主人公の兄嫁はスマホが無くなって絶望するという相容れない設定になっていて、そこもちょっと気になりました。
設定として拡張現実カメラアプリで死者が見えるというのは面白かったのですが、途中から普通に見えちゃっています。アプリでしか見えず、現実では主人公たちが透明な何かに襲われている的な方が面白かったのかなあと思いますし、拡張現実アプリという設定も活きたのではないかなと。これは予算の関係なのかもしれないですね。