評価・レビュー
☆5/5
かなり難易度高めのローグライクデッキ構築型カードゲームです。個人的に面白いと思いましたが、難易度が高いことから挫折する可能性は高め。Steamのレビューを見てもクリアが難しくて低評価というのが多いです。ですので歯ごたえのあるゲームが好きならおすすめ。
またSlay the Spireと同系統のゲームではありますが、かなり違いがあるので同じようなゲームかなと思うと面食らうことになるので注意してください。
特徴として感じたのは、
- レーンにユニットを配置して戦う
- 選んだリーダーでデッキも入手カードも変わる
- ワンミスで失敗する難易度
です。
レーンにユニットを配置して戦う
3ユニット配置できるレーンが2つあり、最大6体のユニットを配置して戦います。敵も条件は一緒ですが、縦2マスを使って配置されるボスもいるのが特徴。
配置できるユニットはいわゆるリーダーと同じような仲間と、召喚系のユニットがいて、それぞれ違いがあります。
毎ターン、カードの下に書かれている数字が1ずつ減っていき、0になると自動的に攻撃。敵が先に攻撃を開始するので、それを踏まえてユニットの位置を変えたり、妨害カードを使ったりして敵を倒していきます。
選んだリーダーでデッキも入手カードも変わる
また最初にリーダーを選ぶのですが、リーダーごとに能力が違うのとリーダーの種族で初期デッキや入手できるカードが変わるのも本作の特徴です。
最初は1種類で、プレイしていくと最大3種類の種族から選ぶことになります。
ワンミスで失敗する難易度
本作の難しさはワンミスで失敗する点です。ちょっとしたミスが取り返しのつかない状況を生み出すので、ちゃんと考えてプレイしないと足元をすくわれます。
ミスが発生しやすい理由は、味方と敵の数が多いため。最大12体のユニットが並ぶので、それぞれがどこに攻撃し、どういう効果が発生するかを見極め、それに対応できるようにカードを使う必要があります。この部分で思ったのと違う動きが出た時に、あーーーみたいな感じでそのまま失敗することが多いです。
また難易度を上げているもう1つの理由は、入手できるカードの少なさ。カードの種類が少ないというよりは、カードを入手できる回数が少ないということです。
カードの入手は運に頼るところがあり、カードの削除もイベントでしか行えないため、理想的なデッキを作るのがとても難しくなっています。
状況を打開する明確な方法が無いため、詰むときはどうやっても詰む状態になることも多いです。その点で、ローグライクデッキ構築型カードゲームではありますが、結構パズル寄りのゲームかなと思いました。
相性の悪い敵が出やすい?
Steamのレビューではこちらのデッキに合わせて相性の悪い敵が出てくるというコメントがありましたが、個人的にはそのような感覚はありませんでした。たぶん、ネガティブバイアスで悪いことを印象的に覚えていることが原因かなと。
確かに相性の悪い組み合わせというのは存在するので、当たると厳しいのは間違いありません。ただ、前述したようにそもそもそのような状況が生まれている理由は、カード入手がしにくいためかなと。
つまり、相性の悪い敵に対応するカードを入れたくても、なかなか入手できないということです。そのため、デッキがある程度整う前に相性が悪い敵に出会ってしまうと、対処がかなり難しいと言えます。
総評
オリジナリティを感じる部分が結構あって、ゲームとして個人的には非常に面白いと感じました。ですので、評価は☆5としています。ただ、難易度の高さでかなり好みは分かれるかなと。
また、これは個人的にですが、爽快感的なところが弱めかなという印象です。具体的にはコンボを決めにくかったりとか、高回転デッキによるずっと俺のターン的な遊び方とか、1撃で数千ダメージ!なんてことがありません。そのため突き抜け感はちょっと弱め。
それでもローグライクデッキ構築型カードゲームの中では、独自のポジションにありますし、良作ゲームだと思います。