インタラクションとは何か? コミュニケーションとの違いについて考えてみた

投稿者: | 2021年1月12日

これはインタラクションについて考えた個人的な考察です。主にボードゲームにおけるインタラクションの例や書籍などの情報から、インタラクションに迫っていきます。

インタラクションとは

インタラクションとは、相互作用と訳されます。では、相互作用とはなんなのでしょうか。

その辺りについては、あまり詳しく書かれていないことが多いです。

個人的に「インタラクションとは出力に対して、新しい入力を得ることの連鎖ではないか?」と考えています。

インタラクションとレスポンスの違い

入力Aに対して、出力Bをする「C」があったとします。

この「C」対して「人」が初めて入力Aを行った時、出力Bは人にとって新しい出力だったとします。

さて、同じ作業を行った場合、「人」は「出力B」に対して、新鮮味を持てるでしょうか?

答えはノーです。

つまり、出力Bを知ってしまっている場合、この入出力装置「C」はレスポンス装置と言えます。

もし、この出力Bを知らなかった場合、人は出力Bについて新鮮味を感じます。この出力Bについて、入出力装置「C」の視点で見ると、人間に出力Bが入力されたと考えることができます。

そして、新鮮味を感じるというのは、出力でもあります。例えば、出力Bに対して「面白い」と言うなどです。

もし、この「面白い」という言葉に対して、入出力装置「C」が新たな出力Dを行ったとしましょう。

人は、その出力Dを得て、さらに「すごい!」と言ったとします。そして、その「すごい!」に対して・・・。

と、このように入出力が連続で起きることがインタラクションの1つの要素と考えます。

インタラクションに必要な要素

上記の内容で1点押さえておかなければならないことがあります。それが「新鮮味」という点です。

もし、新鮮味がなかった場合、単純なレスポンスの繰り返しとなります。そして、それはインタラクションではないと個人的に考えています。あえて言えば、作業でしょうか。

つまり新しい出力が得られなかった場合、インタラクションではない(人はそれにインタラクションを感じない)と個人的に考えます。

コミュニケーションとインタラクションの違い

コミュニケーションをインタラクションと言う人がいます。しかし、個人的にはコミュニケーションとインタラクションはまったく別のものと考えています。

それは前述したように、インタラクションとは入力に対して新しい出力が求められ、それが連続で起きる必要があるからです。

コミュニケーションにもそのような側面はありますが、そもそもコミュニケーションは情報意思伝達のために行う行為であり、そこに新しさ(新鮮味)は必要ありません。

それが、インタラクションとコミュニケーションの大きな違いであると個人的に考えています。

テレビゲームとボードゲームにおけるインタラクションの違い

テレビゲームはとてもわかりやすい例です。

コントローラーを使って情報を入力(人の視点に立てば、ボタンを押すという出力)をすることで、画面上で何かが起きます(出力)。その出力は常に変化していきます。

まったく同じ変化しかしないゲームは単純なレンスポンス装置になります。そうなるとインタラクションではなくなり、人は飽きてしまいます。

では、ボードゲームについてはどうでしょうか。

ボードゲーム自体でも入出力は行われているため、最初はボードゲーム自体にもインタラクションがありますが、回数を繰り返すと新しい出力が得られなくなるため、ボードゲーム自体にインタラクションを感じなくなります。

しかし、ボードゲームは人と人との入出力が行われ、それは参加する人によって変化し新しい入出力を得られるため、インタラクションが発生すると考えられます。

テレビゲームにおいてもプレーヤー間のつながりが重要と言われているのは、ボードゲームのインタラクションの要素であると個人的に考えています。単純にプレーヤー間のコミュニケーションではないことは、実際に流行っているゲームを考えると納得できると思います。

長考とインタラクション

長考問題が度々ボードゲーム界隈では出てきます。

この長考問題についてインタラクションという観点から考えるとわかりやすいです。

つまり、長考とは出力が遅い(新しい入力を得られない)ということであり、長考の間、インタラクションが発生していない状態と言えます。

そしてインタラクションが発生しないと、人は飽きてしまうのです。

逆に言えば長考の間に情報の入出力があれば、インタラクションが発生する可能性があり、他のプレーヤーの長考について感じない可能性があります。

そのようなゲームシステムを組み込むことができれば、長考問題は解消されるでしょう。

インタラクションに関する余談

ちなみにコミュニケーションが不要というわけではないので誤解なきよう。個人的に「インタラクション=コミュニケーション」という雰囲気がなんとなく違うのではないかなと思って考えてみただけです。

入出力というと、わかりにくいけれど、反応という言葉にするとわかりやすいかもしれません。

というのも、いろいろなボードゲーム関連の方々と話していてインタラクションが重要という話をしているのに、いつの間にかコミュニケーションの話になっていることが非常に多かったで区別はした方が良いのだろうなあと個人的に思っています。

そもそもコミュニケーションゲームとインタラクションゲームは全く別の物なのですが、インタラクション自体についてちゃんと定義できていないので、「コミュニケーション=インタラクション」みたいな雰囲気になってしまうのだろうなと感じました。