史記とは
史記は古代中国 周王朝末期の春秋時代から始皇帝、そして項羽と劉邦、武帝までの逸話を司馬遷が編纂しまとめた歴史書です。マンガ 史記はそれを元に横山光輝先生が書いたマンガ。単行本は全15巻(文庫版は全11巻)及び『史記列伝』1巻が発売されています。
原典 史記を省いていたり、細かい部分で違いはありますが、史記の入門書としては最適な一冊。
評価
☆5/5
そもそも原典 史記をそのままマンガの形にするのは難しく、横山光輝先生の凄さに脱帽です。歴史書をそのまま読むのは大変ですし、マンガ化してくださったことに感謝。
おすすめポイント
- 春秋戦国時代の雰囲気が掴める
- 孫子や呉子といった兵法書を書いた兵法家も登場
- マンガ キングダムの時代もかぶっている
- オムニバス形式で読みやすい
まさに中国の歴史の原点というか、戦略家たちの策謀の原点というか、源流を知ることができる一冊です。
どうしても歴史書というと堅いイメージがあって読みづらい印象がありますが、しっかりまとめられていてオムニバス形式で話がサクサク進むので、とても読みやすいです。
最初は司馬遷の話からは入るので、実際の逸話に入ってからが本番。大人気マンガ キングダムの時代もかぶっていて、登場人物も何人か出てきます。このあたりは補完的な感じで読むと楽しめると思います。例えば六大将軍 白起とかの話とかはとてもおもしろいです。
また、達人伝-9万里を風に乗り-というマンガもこの時代で、キングダムの少し前の話です。
という感じで、マンガ 史記を読むことで他のマンガとつながったり、違う視点で見れたりするのも良い点かなと思います。
三国志をはじめとした中国の歴史好きなら激おすすめ。正直数話読むと止まらなくなること請け合いです。