評価
☆5/5
ツイートで流れてきて、何の気無しに見たのだけれど、非常に面白かったです。コマ割りがシンプルで淡々と話が進んでいくのですが、物語に引き込まれていき、一気に読むことができました。2022年4月11日から30日間、登録など無しに無料で最後まで見れます。
→ さよなら絵梨 – 藤本タツキ | 少年ジャンプ+(現在公開終了)
ミステリ的でもあって、これ映像化したらめちゃくちゃ面白そうだなと思いました。まあ、オチは賛否ありそうだけど。
自分は初めて藤本タツキ先生の作品を読んだのですが、過去作も読んでみたくなりました。
『チェンソーマン』『ルックバック』の藤本タツキ 待望の最新長編読切『さよなら絵梨』本日配信❗️
— 林士平(りんしへい) (@SHIHEILIN) April 10, 2022
200ページ 一挙配信‼️
多くの皆様に読んで頂けたら幸いです。
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話としては
スマホを買ってもらった優太は、母親に死ぬまでの映像を撮っておいて欲しいと言われる。優太はその映像を編集し文化祭で映画として公開するが不評であった。自身の作品が酷評だったことで自ら命を断つことを考え、屋上から飛び降りようとしたとき、謎の少女 絵梨と出会う。
どこからがフィクションでどこからが事実なのか
本作の面白さは、映画のために撮った映像(フィクション)と事実とが混在しているのが特徴。それが物語を面白くしています。
撮影されているのだから事実だろうという意見もあるとは思いますが、本作ではそれが作中で覆されています。映像自体は確かに事実ではあるけれど、それをどう見せるかで変わるということです。
つまり、映像では事実をすべて知ることはできず、作り手側によって良くも悪くも表現できるし、フィクションにも事実にもできるというわけです。
で、ここまではまあ普通というか、よくある話。
個人的に本作がすごいなと思ったのは、この作品自体もマンガであって、全体としてフィクションにも事実にもできるという点。これがラストシーンの意味なのかなと。ある意味、読者にいろいろとぶん投げてる作品ではあります。
ここで好みは分かれるかなと。水戸黄門的なわかりやすいものが好きな人と、そうでない人の違い。
若干ネタバレ:オマージュ的な作品?
実際のところはわかりませんが、ページが200ページだったり、脳の容量が200ページだったり、12歳という設定だったりと、ある程度意識して作られた可能性はありますね。話的には全然違いますが。
藤本タツキの新作「さよなら絵梨」は作者の映画愛が炸裂
— OHー拳 (@FJaY1nBHVwK07pR) April 10, 2022
ヒロインの名前(絵梨)&容姿と吸血鬼の設定は間違いなく映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のオマージュですな pic.twitter.com/CS5v0aoodX