映画 バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ ゾンビ作品として及第点 原作好きの反発もわかるけど個人的には楽しめた

投稿者: | 2022年10月7日

評価・レビュー

☆4/5

酷評が多く低評価だったのもあってあまり期待せずに見たのですが、個人的には予想外に面白かったかなあという印象。

話としては、アンブレラ社が秘密の実験をしているラクーンシティでゾンビとか異形のモンスターがわっしょいって感じ。

ゾンビ映画としてはクオリティは高いほうだと思いますし、ホラー映画のツボも押さえていて、多少見づらいところはあるものの全体的に丁寧な作りだと思いました。

低評価の理由としては、やはりバイオハザードという名前を冠したことかなと。個人的にバイオハザードシリーズは知っていますが、実は本編はほとんどプレイしたことが無いので、あんまり詳しくないんですよね。なので、原作のゲームと違う!的な感覚は全然無く、バイアスがほとんどない状態で観れたのも大きかったかなと。

あと、バイオハザードといえば、ミラ・ジョボビッチ版が大ヒットしたこともあって、そちらのイメージを持っている人も多いのかなと。ミラ・ジョボビッチ版も原作とは違いますが、ある意味突き抜けた感があって、原作のシーンを上手く取り込んだりした点で評価されたのかなと思います。

個人的にですが、登場人物の名前が一緒ではあるものの本作はバイオハザードの新たなシリーズという感じなのかなと思っています。で、この手の作品って基本的には原作好きからは叩かれる傾向にあるので、その点は差し引いて評価は見たほうが良いかなと。

フラットな感情で観ればゾンビ映画としては良作だと思います。

あらすじ

製薬会社アンブレラ社の拠点があるラクーンシティ。この街の養護施設で育った主人公クレア・レッドフィールドは、アンブレラ社がある事故を起こしたことで、街に異変が起きていると警告する不可解なメッセージを受け取り、ラクーンシティへと戻ってきた。R.P.D.(ラクーン市警)の兄クリス・レッドフィールドはクレアの言うことをありえない陰謀論とあしらうが、やがて二人は街中を彷徨う住民たちの変わり果てた姿を目の当たりにする。次々と襲い掛かってくる住民たち。そんな中、アンブレラ社が秘密裏に人体実験を行ってきたことが徐々に明らかになっていく…。

アマプラ:バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

ちょっと気になった点

全体的に好印象ではありますが、1つだけうーんと思う点があります。それはポリコレ的(ポリティカル・コレクトネス)なことを意識した感じの作りになっている点。原作がどうのとか、そういうのは置いといて、なんかキャラクターに違和感を感じるんですよね。わざとらしさ感というか。で、それはたぶんポリコレなのかなと。

最近の潮流でポリコレの圧が強いというか、アカデミー賞も受賞の基準にポリコレが入ってきたこともあって、ポリコレを意識しないと駄目という感じになっています。

ただ、これは個人的になのですが、面白い作品とポリコレって別に関係ないよなあと。また、ドキュメンタリーのような作品でポリコレを意識すると、何か話変わってない?みたいな感じになると思いますし。

本作でもそういうポリコレ感がちょこちょこと感じられてしまい、面白さを残っているところがあるかなと。

大切なのは作品をポリコレ化することではなくて、評価する側が人種や性的マイノリティーなどの理由によって作品を評価してはいけないことなんじゃないかなと。良くも悪くも。じゃないと、逆にポリコレというステレオタイプが出来上がってそれ自体が差別になっている気もします。どうなんでしょうね。

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