PIAM -ピアム-: 5次元を使いこなす「並行世界式」引き寄せの法則 書籍レビュー

投稿者: | 2021年7月15日

PIAM(Parallel Imaging Attraction Method)とは平行世界を意識し、平行世界の自分と同化し、人生を変える方法。本書はそのやり方についていろいろと書かれた書籍です。スピリチュアル系。

評価

☆3/5

食わず嫌いは良くないだろうと、Amazonでの評価も高かったので読んでみました。

まず、本書は人によってかなり評価が分かれる本だと思います。

個人的に最初に感じたのは、ああ、こうやって人は宗教にハマっていくんだなあという感想。また、占いやスピリチュアルなどの産業の本質が垣間見えました。ある意味、すごいなと。

本書に書かれている内容には、心理学的にまっとうな方法がいくつかあります。ですので、ある程度効果があると思われるのが特徴。これが個人的には恐ろしいなと思いました。

人間というのはとても曖昧な思考をもっている生き物で、記憶の改竄も日常的に行われる生き物です。ですので、いろいろな諍いが起きますし、エビデンスが重要と言われるのです。エビデンスが人間に寄らないのがその証明と言えるでしょう。

しかし、本書ではすべての理由を人間の心理に求めています。気の持ちようとはよく言ったもので、本人の考え方、捉え方次第で世界が変わるのは当然の話なのですが、それがあたかも平行世界とつながったと述べています。しかし、そこに一切のエビデンスはありません。そしてそれが、先述した占いやスピリチュアルなどの産業の本質なのです。

昔、宗教に詳しい友人が言っていたのですが、

道で100円を拾った時、普通の人はラッキー!って思うけど、神を信じている人は神様ありがとう!と思うんだよ。

という言葉が蘇ってきました。

本書はまさにそれを地で行く書籍です。

ただ、前述したように心理学的に合っている部分もあるので、それらを踏まえた上でさらりと読む分には、自身の視点や見聞が広がるので良い気がします。いろいろと怖さを感じた本。

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