評価・レビュー
☆4/5
男性であることを隠してフランスのミスコンに出るという話。主演のユニセックスモデル アレクサンドル・ヴェテールの美しさが際立つ作品です。
また主人公を応援してくれる仲間たちやミスコン参加者との軋轢と理解、ミスコンへの挑戦で変化した環境によって変わっていく主人公の心の描写が良かったです。ただ、もう少し主人公の過去の話があった方が良かったのかなというのが個人的印象。このあたりは好みもあるかなと思います。
ジェンダーに関して興味があればおすすめ。アレクサンドル・ヴェテールを目当てに見るのも良いかなと思います。
ちなみにフランス映画でジャンルはコメディだそうです。あんまりコメディ感は感じませんでしたが、そのあたりはフランスのセンスなんだろうなと。
ミスコン自体の是非
ジェンダーに関する話はここ数年でどんどん変化していますね。特にLGBTQへの認識はかなり広がり、本作を含めて映画やドラマで取り上げられるようになりました。個人的にはとても良いことかなあと。
ただ、一方で従来から存在する概念との衝突というのが発生しています。本作のテーマであるミスコンというのもその1つかなと。
ミスコンとは
ミス・コンテストとは、ミスの敬称が示す通り独身女性の美を競うイベント。
ミス・コンテスト – Wikipedia
とありますが、なぜ独身女性に限定するのか、特にトランスジェンダーの方は出場できないのか、といった議論です。まあ答えがあるかどうかもわかりませんが。。。
オリンピックなどのスポーツ競技でも、トランスジェンダーの問題が起きていますよね。遺伝子的には男性である人が女子に出場して優勝するという話。これも答えがあるかどうかはわかりませんが。。。
究極的には男性であるとか、女性であるとか、そういう分け方自体が無くなるのかなと思いますけど、そうなると将来人類は全員が宇宙人 グレイのような感じになるのかもとか、思ったりしました。
あらすじ
9歳の美少年アレックスは「ミス・フランスになること」が将来の夢だった。両親を事故で失ってから自分を取り戻せなくなっていた彼は、幼なじみのエリアスと偶然再会し、忘れかけていた自分の夢に向かって進むことを決意する。それは、それは、男性であることを隠しながら「ミス・フランス」というコンテストに臨む、という挑戦でもあった。アレックスの下宿で母のような存在である家主のヨランダをはじめ、ドラッグ・クイーンのローラなど多国籍でボーダーレスな住民の個性的な面々に助けられ華やいだ衣装を纏い輝いていく中、過酷な競争を乗り越え、夢が少しずつ現実になっていく…。
アマプラ:MISS ミス・フランスになりたい!
2021年作品。原題はMiss Beautiful。
リンク
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- リアリティショーレビューまとめ | ネルログ
- アマプラ:MISS ミス・フランスになりたい!
- Alexandre Wetter – Wikipedia
- 映画『ミス・フランスになりたい!』オフィシャルサイト
- Miss Beautiful