キラキラネーム是非ではなく幼名を復活させるのはどうか?

投稿者: | 2021年3月18日

度々起きるキラキラネーム問題。キラキラネームとは読み方が難しい名前のこと。当て字だったり、漢字の意味を英語読みさせるといった感じです。

キラキラネームの是非

あくまで個人的な見解ですが、キラキラネームに対してネガティブな印象はあまりありません。

というのも、日本には古来から読み方が難しい名字があったからです。

例えば、

  • 青艸(あおくさ)
  • 十六夜(いざよい)
  • 蘭(あららぎ)

などです。他にもたくさん存在します。これらの名字に対して文句を言う人はいないですよね。

それは単純に昔からあるものだから的な考えだと思います。

難読名字について冷静に考えてみると、その昔誰かが考えたが結果として広まらなかったため、多くの人が読めないという事態に陥ってしまったと言えます。キラキラネームについても多くの人が知っていれば、問題は起きないのかなと思っています。

しかし、多くの場合キラキラネームというのはレアな名前であることが多く、結果として難読名字と同じような結果になる可能性は高そうです。

歳を取ってから困るのか?

キラキラネームの批判の1つに歳を取ってから困るというのがあります。

しかし、冷静に考えてみると名前が読めないことのデメリットって、それほど大きいのでしょうか?

すこし視点を変えてみると、例えば外国人の場合は、歳を取ってから日本で生活するのに名前が読めないことで大きな苦労をするのでしょうか?

個人的にはそのような話は聞いたことがありません。もし、難読の名前が原因で生活に困っているという統計的なデータがあったら、教えていただきたいです。

実際には困る困らないというのは本人の主観であり、本人が困っていなければ問題ないとは思います。

子ども自身の意思

個人的には子ども本人の意思の方が重要ではないかと思っています。

批判の1つに子どもがキラキラネームで苦労するから止めたほうが良いというものがあります。これは確かに可能性として否定できません。

ただ、子ども本人がとても気に入っていたらどうでしょうか?

キラキラネームで苦労があったとしても、そのキラキラネームが気に入っていたらどうでしょうか?

それを周囲が否定して名前を変えろというのは、何だか違うのような気がするのです。

何が言いたいかというと、大切なのは子ども自身の意思ということです。

幼名という文化

日本には昔、幼名という文化がありました。子供時代の名前で元服すると名前を変えます。

例えば、織田 信長の幼名は吉法師ですよね。では織田信長のことを頑なに吉法師と呼ぶ人がいるでしょうか?

居ませんね。だって幼名ですから。

ちなみ幼名というのは、親が子どもの健康などを祈って付けられる名前です。つまり、親の意思がとても強い名前になります。

個人的にですが、この幼名を復活させることでキラキラネーム問題は解決するのではないか?と思っています。

成人までに子どもが自分で名前を変更できる制度

ここまで書いてきたことをまとめると、

  • 子ども自身の意思が重要
  • 元服時に名前を変える文化があった(幼名)

となります。

ここから導き出せる結論は、

成人までに子どもが自分で名前を変更できる制度

を作ることではないでしょうか?

最初に親が付ける名前は幼名とし、子どもが自分の意思で成人までに名前を変えられるということです。

ポイントは、

  • 親の意思に関係無く名前を変えられる
  • 制度にすることで一般に認知させる

というのがあります。

幼名制度が一般的になれば、キラキラネームに対して文句を言う人はいなくなるでしょう。親の想いも子どもに伝わりますし、子どもの意思も尊重できます。

余談

個人的に好きな言葉に、

問題は人に求めず制度に求める

というのがあります。

すべて制度に問題があるとは言いませんが、制度やルールで問題が解決できるのであれば、それが一番ではないかなというのが個人的な考えです。

問題を他者に理由を求めるのは簡単ですが、多くの場合自身の振る舞いで解決することが多いです。これがわかっていても難しいんですよね。