あくまで個人的な考えというか、ぼんやりと思ったことのメモ。
目次
権力を求めるのはDNA的な面はある
人が権力、力を求める理由として、DNA、つまり本能的な部分があるのは間違いないのかなと思います。
いわゆるボスになることで、自身のDNAを残しやすくなるということです。
権力志向が強いのは、男性が多いというのも、DNA的な面はあるだろうなと。
これが根底にあるのは、否定しません。
歳を取ると能力が低下する
人間は、歳を取ると能力が低下します。
あらゆる能力がどんどん下がっていくわけです。
それに抗うことはできますが、あくまで能力低下を緩やかにすることしかできず、能力が低下していく事実は変えようがありません。
低下した能力を権力で補おうとしているのでは?
で、個人的に思ったのは、歳を取って低下した能力を補うために、人は権力に固執するのではないかな?という話。
下がった分の能力を、権力で代替することで、自身の種としての優位性を保とうとするのではないか?ということです。
もちろん、将来的に能力が下がっていくことがわかっているので、その時のために若いときから権力を得ようとし、それを拡大していこうとするのかなと。
社会制度と権力の矛盾
野生で集団を作る動物においては、常に力のある者がボスとして君臨します。
当然ですが、歳を取れば、能力が低下し、若い者にボスの座を取って代わられるわけです。
これが自然の摂理。
しかし、人間社会においては、それが異なります。
歳を取って能力が低下してもボスの座にいることが可能です。
それは権力を手にしているため。
ところが、ここで矛盾が起きている気がします。
というのも、そもそも自身のDNAを残すためにボスになったはずなのに、現代の社会制度では、1人の人間が多数の人と結婚することが難しいです。
できなくはありませんが、それが発覚してしまうと、大きな逆風になり、最悪の場合、権力を失ってしまうこともあるでしょう。
つまり、DNAを残すために権力を得ようとしているのに、DNAをばらまくことは許されない状態なのです。
権力を欲し続ける理由
DNAを残すという目的が達成されないままになるため、その結果、何が起きるのか?というと、ずっと権力を欲し続けることになります。
人参をぶる下げられた馬のように、求めても求めても得られない、満たされない状態と言えるのかなと。
最終的に、老害などと言われたりすることもあるように思います。
代替わりシステムが必要なのでは?
そんな権力構造を変えるのは当分難しいことはわかっているのですが、あえてシステムを考えるとするならば、強制的な代替わりシステムがあるかなと。
ある一定以上の年齢、またはある一定以上の能力低下が認められた場合、他の人に権力の座を譲らなければいけないというシステムです。
強制的な若返り施策と言っても良いかもしれません。
このシステムの最大の問題点は、権力者を亡き者にすることで自分たちが権力を得ようとして事件が起きてしまう物語の作成が難しくなるという点。
なぜなら、一定の年齢まで待てば強制的に代替わりするので、待つのが一番コスパが良いからです。
権力に固執すると時代の変化に遅れてしまう
という冗談は置いといて、少なくとも時代の変化に対応していくためには、権力に固執することから抜け出さないと難しいのかなというのが本題。
権力に固執すると、その体制を維持しようとします。
つまり、変化を嫌うわけです。
さらに、人間は歳を取ることによって、どんどん考え方を柔軟に変化させることが難しくなってきます。
自分もそうですが、意識して改善しようと思っていても、脳がついていかないんですよね。
新しいことを始めるのが本当におっくうになってきます。
それもまた、変化を嫌う要因です。
つまり、権力の維持と年齢による頑固さが相まって、変化に抗いやすくなっているという話。
もしかするとですが、日本の失われた30年の本質は、これが原因かもしれません。
バブル崩壊後、本来であれば、どんどん新しいことへの挑戦、時代に沿って柔軟に法律を変えるなどをしていく必要がありました。
しかし、それが十分にできていなかったのは、旧来の体制を考え方を変えたくなかった権力者たちが多かったということです。
未だに103万の壁で綱引きが行われていますが、そもそも法律が施行された時期の時代背景や物価と、現在の状況は大きく異なります。
なので、法律を変えるのは当たり前のことです。
ところがそれを変えたくないのは、まさに現状維持を求める権力者たちがいるからではないでしょうか。
皆さんはどう考えますか?