個人的にぼんやりと思ったことをつれづれなるままに書いてますので、話半分で読んでください。
目次
AIの限界が見えてきた理由
現在、人気のAIサービスは、限界が近いと言われています。
その理由が、学習データの枯渇です。
これ以上、学習できるデータが無いため、これ以上賢くならないという話。
確かにこれはその通りかなと思います。
ただ、私たちが求めている真のAIって、今のAIじゃなくて人間のようなAIなんですよね。
具体的に言えば、今のAIは過去のデータの最適解を出す機械でしかないということ。
そのため人間のようなクリエイティビティを発揮するのは、とても難しいです。
どういうことかというと、AIは学習データから最適解を出すため、学習データに無い出力は出せないという話です。
今後、AIの能力が上がれば上がるほど、最適解を出すのが得意になります。
結果として、AIはどんどん人間らしさから離れていくのではないか?と個人的に考えています。
AIの変な出力って・・・
現在のAIは、まだまだ発展途上なので、変な出力が出てくることが良くあります。
画像生成AIなどはその典型例ですね。腕が4つあったりして、笑ってしまうこともあるでしょうし、変な出力自体がネタにもなってますよね。
これは作りたいと思っている画像、つまり目的に合わない画像ができたためです。
ここで視点を少し変えてみましょう。
例えば、異星人がいたとして、その姿はどんな感じでしょうか?
ぼんやりとイメージがいろいろと出てくると思いますが、腕が4つある異星人っていても良くないですか?
人間は基本的に腕が2つしかありません。ふと、宗教の世界を見ると、腕が何本もある神様って結構いますよね。
それって、昔の人の創作であることは、すぐに想像できます。
これをどう捉えるかで、見方が全然変わって来るんじゃないかなと。
個人的には、これがクリエイティビティの根幹なんじゃないかと思っています。
もっと具体的に言えば、「クリエイティビティとは間違った出力」なんじゃないかということです。
クリエイティビティを感じる時とは
クリエイティビティは、創造性と訳され、独創性とか多角的な視点とか、柔軟な発想とか、いろいろと表現されることがあります。
ただ、1つだけ絶対の法則的なものがあるかなと。
それは、
「クリエイティビティを感じるのは、自分たちの頭に無かったことが提示された時」
ということです。
その場にいる人がすぐに思いつくようなアイデアは、クリエイティビティとは呼ばないでしょう。
すぐに思いつくアイデアというのは、言ってしまえば既知のアイデアとも言えます。
ナビのルート検索は最適解だけど
ここで、いきなりルート検索の話になってしまうのですが、最近のルート検索ってかなり優秀ですよね。
目的地を入れれば、最短ルートをしっかり表示してくれます。
で、この最短ルートというのは、言ってしまえば最適解なわけです。
基本的には、そのルートに従って進めば問題は発生しません。
しかし、人間はたまに間違えるじゃないですか。というか、自分もたまにナビがあるのに違う道を歩いてしまったことがあります。
で、あー間違えたーと思ったら、何とすごく良さげなカフェを見つけちゃったりなんかして。
実は、その良さげなカフェがクリエイティビティなんじゃないかという話です。
繋がりました?
前述のアイデアについても同じようなイメージを自分は持っていて、既存のアイデアから論理的に考えるのが、言ってしまえば最適解を出すルート検索ということです。
そして、突拍子もないアイデアというのは、道を間違えた結果、知らなかったものを発見したという感じ。
毎回道を間違えたとしても、良さげなカフェに毎回出会えるとは限らないじゃないですか。
それがアイデアが出ない状態ということです。
アイデアが生まれるのは人間の誤作動が原因
で、タイトルの「アイデアが生まれるのは人間の誤作動が原因かも」に戻るわけです。
コンピュータのルート検索は最適解で、近年はほぼ間違いなく正しい情報を提供してくれます。
これはとても便利ではありますが、知らなかった良さげなカフェに出会うことはありません。
道を間違えたから出会えたわけです。
その間違いというのは、人間の脳でも起きていて、たまたま良さげなカフェを頭の中で見つけた時に、新しいアイデアが誕生し、クリエイティビティとなるのかなと。
で、ここまでは最初の結論。
本記事ではさらに一歩進めて、次世代のAIについて考えていきます。
量子コンピュータの話
近年注目されている技術に量子コンピュータというのがあります。
原理は一旦置いといて、量子コンピュータの特徴は計算スピードが圧倒的に速いが、間違いも起こすというもの。
その圧倒的な計算スピードによって、暗号を解読しやすくなるため、今後脅威になるのではないか?と恐れられています。
と言っても、すぐに暗号が破られることは無く、数十年から百年ほど先の話みたいです。
ただ、専門家の意見とは言え、ChatGPTのように突然高性能なAIが登場することもあり、個人的には何とも言えないのかなと思っています。
量子コンピュータと通常のコンピュータのハイブリッド型
と、話が逸れました。
結論として言いたかったことは、量子コンピュータと通常のコンピュータのハイブリッド型によって、AIはさらに進化できるのではないか?ということです。
前述したように、人間のクリエイティビティが間違った出力にあるとするならば、量子コンピュータの出力間違いを、人間のクリエイティビティのように使えないか?という話。
量子コンピュータは計算スピードが速いです。そこにばかり注目がされますが、実は間違いを起こすことの方が重要なのではと思っています。
この間違った出力をどう使うか?が大切というか。
敢えて間違った出力が出るようにする
ただ、現実問題として、量子コンピュータと通常のコンピュータのハイブリッド型AIをすぐに作るのは難しそうです。
となると、現実的なのは、現状のAIに間違った出力を出させるのが手っ取り早いかなと。
そうすることで、今まで人間が考えもつかなかったアイデアが出てきそうな気がします。
ただ、基本的には間違った出力ですし、ぶっちゃけて言うと使えないアイデアの方が圧倒的に多いかなと。
これはあくまで個人的に思っていることですが、人間の脳内でも同じように間違った出力がたくさん出ているんじゃなかと思っています。
だから、使えないアイデアが多いのは、当然というか。
で、それをスクリーニングする方法を考えつけば、人間のようなクリエイティビティを発揮するAIが作れるんじゃないかなと個人的に思っています。
最後に
少し余談的でもあるのですが、もし「クリエイティビティとは間違った出力」であるという説が正しいならば、間違えることって悪いことじゃないじゃないかと。
間違えた時に、人間はそもそも間違える生き物だ、間違えてもやり直せば良い、みたいな言葉が励ましとして使われることがあります。
でも、ここで書いた説が正しいとするならば、間違えた時にクリエイティビティが発揮されたと考えることもできるのかなと。
例えば、Xなどでたまに話題になりますが、子どものテストの回答例のネタとかってそれに近いものがある気がします。
答えとしては間違っているけど、発想が凄いというわけです。
でもそれって、結局間違った出力であることには変わりは無いんですよね。
で、間違った出力がいっぱいあって、その中に面白いものがあったという話かなと。
なので、間違えることって、実は悪いことじゃないんじゃないかなというのが今自分が思っていることです。