
思ったことをつらつらと。
人間が興奮する理由は何か?
興奮とは感情の急激な上昇によって発生する。
その原因は、脳内における神経伝達物質の急激な分泌量の増加といえるだろう。
では、なぜ神経伝達物質が急激に増えるのか?
人間の感情は、未来予測との差分で発生すると個人的に考えている。
プラスの感情とは、未来予測した脳が、その予測とは違った状態が発生し、それが自身にプラスの状態になったときに発生する。
意外性が面白さの本質と言われるのは、結局、脳が予測した未来とは異なる状態が発生したために、そこに差分が生まれ、それが感情として現れているといえる。
この感情を動かすことこそが、すべてにおいて重要であると考えられる。
そして感情の動きを生み出しているものの1つが興奮とも言えそうだ。
人間関係と感情の動き
人生とは人間関係であるというのが持論であるが、結局、人間関係なのも、感情をプラスに動かすことで、得られるものが多いからとも言える。
それは自分自身のことでもあり、他者においても同様だ。
人を魅了するとはどういうことか。それはピエロになるということではないか。
生理現象で興奮させる
話を戻そう。興奮でもっともわかりやすいのは性的興奮だ。
だから、物語において、性的興奮というのは、度々用いられる。
ぶっちゃけて言えば、エロを少しいれるだけで、脳が勝手に興奮する。
裸の女性を見れば、男性は何かしらの興奮をしてしまうということだ。
生理現象と言っても良い。
物語は感情のゆれ
つまり、生理現象を使えば、人を興奮させることができ、それは見られる、読まれるコンテンツになりえるのではないか。
人間が自身でコントロールできない感情の引き出し方を考える必要がある。
論理的にどうこうではなく。
主人公の感情のゆれこそが、興奮を引き起こし、物語を面白く、感じさせるのではないか?
意外性と感情のゆれ
意外性ではなく。
意外性の場合、理解が追いつかない場合がある。
理解できないということは、面白くないということだ。
面白さには、理解が必要だからだ。
しかし、感情のゆれは、理解しやすい。
だから、面白さを感じることができる。
良いことと、悪いことが交互に起き、主人公の感情が揺れる。
ピンチになり、挫けそうになる。もう終わったと思う。
でも、立ち上がる。
そしてまた打ちのめされるようなことが起きる。
心がマイナスに揺れる。
でも、立ち上がり、プラスに転じる。
緊張と緩和と表現されることもあるが、本質は感情のゆれだ。
成長と興奮
成長とは、成功と失敗、つまり感情のゆれを経験することに、意味がある。
ずっとプラスに成長し続けてても、興奮は感じない。
成長度合いの大きさ、いわゆるインフレによる興奮はある。
ただそれは、ずっと使える方法ではない。
困難を突破するのが、問題を解決するのが物語の基本であるならば、困難や問題はマイナスである必要があり、それによって主人公はマイナスの感情にならなければ、意味がない。
感情が揺れなければ、意味がない。
感情が揺れれば、そこに共感という理解が生まれ、理解が生まれれば面白さになるのではないか?
そして、感情の揺れを理解する面白さが興奮ではないだろうか。