評価
☆4/5
台湾映画。社会派ミステリという概要文に惹かれて視聴。話が結構淡々と進んでいき、派手な演出があまり無く、どっしりとした作品です。
正直言えば地味なシーンが結構続くので途中まではそれほど面白みが無いかなと。ただ、終盤のクライマックスは個人的には予想外の展開で驚きました。このあたりは最近の娯楽作品に慣れてしまった自分がいるからかもしれません。
万人に勧める映画ではないですが、最近のエンタメ映画の刺激に飽きていたら、良いスパイスになる作品かなと思います。
話としては
環境汚染で公害が発生している漁村で反対運動のデモをしていたところ、燃えた船が突っ込んできて1人の焼死体が見つかる。自らの命を持って抗議をしたかに見えたが、焼死体には不可思議な点がいくつかあった。疑問を持った法医学者(ウー・カンレン)は元妻でこの事件を調査している検察官(ヤオ・イーティー)に話をするが協力を拒まれれ、独自に調査を始めるのだった・・・。
という感じ。
個人的に少しいろいろと詰め込みすぎた感はあるかなという印象です。映画だと少し短いというか、説明が足りないというか。長編ドラマだと長すぎる気もするので、5話ぐらいが丁度良いのかなと思いました。
監督はドキュメンタリー映画やシリアスなドラマを多く作っている方だそうで、そういう意味では納得の内容かなと思います。
あとミステリーとして銘打っているようですが、犯人当ての謎解き的なところはあまりなく、サスペンスが正しいかなと個人的には思いました。そういう意味では売り出し方が違ったのかも。
☆4にしたのはやはりクライマックスの驚きから。ああ、そういう意味ではサスペンスではなく、ミステリとして売り出したのはある意味フリになってるのかもしれませんね。