基本に立ち返る 国や会社の繁栄には民の安寧が必須

投稿者: | 2021年8月20日

国の基盤は民の数

「国の基盤は民である。」昔の中国ではそう考えられてきました。そして、それは今でも変わらないと個人的には考えています。

超天才が1人の国と凡人10人の国では凡人10人の国が勝つでしょう。

超天才なのだから色々な策を用いると思います。しかしながら、天才1人が準備をしている間も10人は活動しているわけで単純に使える時間が10倍あるというのは大きいです。

一番の問題は食料かなと。10人の方が食料の確保は大変ですが、役割分担をすることができるのが大きいです。しかし、超天才は自分で食料も確保しなければなりません。つまり時間が圧倒的に足りないのです。その上、10人に男女があれば、数を増やすこともできます。

これは極端な例ですが数というのはそれほど重要と言えます。

日本が高度経済成長できた理由

日本が高度経済成長できた理由にはさまざまな要因が挙げられています。その中でも最も大きな理由の1つが人口です。人口無くして圧倒的な経済成長はありえません。

中国も現在大きく成長し、すでに日本を追い抜いてしまっています。やはり人口の多さは重要です。

単純に計算しても、例えば100円のジュースを1人が買うと100円です。しかし、10人が買えば1000円。当たり前の話ですが、経済で言えば1人は100円のお金が動き、10人は1000円のお金が動いているので、それだけ経済が動いているということなのです。ジュースを売っている人の収入は10倍も違います。

この例でもわかるように天才1人よりも、凡人10人の方が圧倒的に経済を回せるのです。

凡人がいないと成功すら享受できない

いやいや世の中には1人でめっちゃ稼いでいる人もいるじゃないかという意見もあるでしょう。しかし、彼らも知らない誰かがいなければ稼ぐことはできないのです。そうなんです、ビジネスの天才も多くの凡人がいるから儲けることができるのです。

人間というのはどうしても驕り高ぶる生き物です。大きな成功や何かを成した時、人は自分自身の手ですべて行ったと考えてしまいます。それは仕方のないことです。しかし、実際には多くの人が関わっていないと成功はありえません。また、成功というのは他者との比較で自分の方が優れていることの証明と考えている人もいるでしょう。しかし、他者との比較という時点で、自分1人では絶対に成しえないことなのです。

結局、人間というのは1人では生きていくことができず、他者がいるからこそ自分が存在でき、他者がいるからこそ成功に酔いしれることができるのです。

成功者の多くは、その成功を多くの人に伝えたがります。このことからも成功には他者が必要なのです。もし、孤高の人であれば、別に自身の成功を広める必要はなく、ただ自分の中だけで享受し、そして誰にも知られること無く人生を終えれば良いだけの話。しかし、その成功は誰にも認識されないのですから、それはそもそも論として成功と言えるのか疑問ではあります。

国の土台である国民を大切に

結局何が言いたいかというと、大きな成功や昇進はすべて多くの他者がいるからこそ成し得たことであり、自身の力だけではないということです。

それを忘れ、他者を蔑ろにすると大きなしっぺ返しをもらうことになります。

特に金や権力の力を得ると、そのことを忘れがちです。

こんな混迷の時代だからこそ、改めて人の大切さというのを認識する必要があるのかなと個人的には思っています。

国の土台は国民です。その国民にこれだけ無理を強いていながら、国は補償をほとんどせず、補填も考えていない状況です。

権力を得ると、どうしても自身の能力の高さに過信し、その他大勢の国民のことを蔑ろにしてしまう気持ちもわかります。ただ、国の土台は国民であることを改めて認識し、与党だけでなく野党も含めて国民のために政治をしてほしいなと思っています。

今、多くの国民が安寧を得られていません。ぜひ、国民が安心して暮らせる社会の実現をしてほしいものです。