評価・レビュー
☆4/5
人気の動画配信者が、超金持ちが密かにやっている究極のリアル脱出ゲームに誘われ、仲間とともに参加するのだが、仲間が実際に死んでしまう・・・みたいな話。
設定、話の流れともに、この手の王道的な作品で、普通に楽しめる作品でした。
この手の作品が好きなら、見てそこまで損は無いかなと。ただ、少しベタかも。
過激なYoutuberの末路か
これは個人的に思ったことですが、本作のテーマって過激なYoutuberが今後お互いに競い合っていった先の未来的なことを描いた作品のようにも思います。
特に作品内では、ライバルの動画配信者とかと競うみたいな描写は無いのですが、結局、どんどん過激なことをしていくと、やることが無くなってしまって、最終的には犯罪が起きてしまうというか。
実際に最近はYoutuberが逮捕されたりしていますし、あながち本作のようなことが起きなくも無いのかもと思ったり。
炎上系と言われる方たちは、逆に炎上してなんぼみたいなところがあるので、今後も過激なことをする人たちは増えていくだろうなと。
炎上系を止めにくいのは、結局、それを止めようとする人たちがSNSで騒ぐことで、炎上系の人たちが儲かる仕組みにあって、そこを止めないとどうしようもありません。
しかし、YoutubeにしてもX(旧:Twitter)にしても、1社が提供しているサービスで、多くの人が騒いだところで、それらの会社が対応しなければ、どうしようも無いんですよね。
このあたりは難しい話だなあと思います。
ちょいネタバレありの話
最後にちょっとネタバレを含めた話を少しだけ。
個人的にはこの手の作品ってすごく好きで、いわゆる大どんでん返しとか言われたり、映画の告知だと衝撃のラストとかいう言葉が使われる作品です。
ただ、かなり序盤からラストの匂わせがかなり強い印象があります。
言ってしまえば、オチが見えているという感じ。
裏を返せば、誰でもわかりやすいように作られているとも言えるのですが、オチが見えすぎてしまっていて、ちょっとハラハラ感は薄れてしまったかなと。
これは難しいところですよね。あまり匂わせが無さすぎると、無理やり展開になってしまいますし。
また、オチとしては最悪な展開ではありますが、この手の作品だと、こういう流れぐらいしか作れないかなあというのが現状でもあるかなと。
そこもオチが読めすぎてしまった理由かも。
逆にこの手の作品をあまり見ていない人なら、衝撃のオチが楽しめるかも。胸糞悪いかもしれないですが。