映画 キャラクター キャスティングの妙

投稿者: | 2022年7月28日

評価・レビュー

☆5/5

マンガ家を目指す山城圭吾(菅田将暉)が、偶然猟奇的な殺人事件に出くわし、それを元にマンガを描いたら大ヒットするが、今度はマンガを元にした殺人事件が起きるという話。

構想10年ということで、非常によくまとまっていて、お約束的なところもしっかり押さえていて、完成度が高い作品だと思いました。

キャスティングが素晴らしい

個人的に一番素晴らしいなと思ったのはキャスティング。殺人者の両角をFukaseさん(SEKAI NO OWARI)が演じているのですが、これがとてもハマっていますね。

調べてみると、キャラクターのイメージからFukaseさんをキャスティングしたようで、撮影の2年前から口説いていたとのこと。

よくマンガやアニメの実写化であれこれありますが、よくあるのがイメージが合ってないという批評。そういう意味で本作はイメージ先行で選んだというわけ。そしてそれがハマっている感じだと思います。

ネタも面白いしオチも良かった

元々のアイデアはマンガ『MASTERキートン』や『20世紀少年』の共同原作者の長崎尚志さんで、流石だなと思いました。

描いたマンガと同じ殺人事件が起きるというネタは、過去にも韓国の映画 殺人漫画というのがありました。

ただ、内容としては全く違うかたちで、同じようなネタでありながら、ここまで違いがでるかという感じです。

個人的にはオチも悪くなかったかなあと。このあたりは賛否あると思いますが。

あらすじ

漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)。高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族……そして、彼らの前に佇む一人の男。事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。それどころか、自分だけが知っている犯人を基に殺人鬼の主人公“ダガー”を生み出し、サスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始め、漫画は異例の大ヒットをするのだが…(C)2021 映画「キャラクター」製作委員会

2021年作品。

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