評価
☆4/5
真犯人フラグが面白かったのもあり、同じ制作陣で作られたという情報から視聴。全20話。特別編と劇場版もありますが、そちらは観てません。
個人的にはちょっと長かったなという印象です。ただ、人に寄るかも。というのも、途中から犯人がわかってしまったというか、それ以外にあり得ない状況だったのもあり、話がそれていくなあと感じてしまったため。
前半10話と後半話に分かれているのですが、特に後半は話を伸ばすために様々なキャラクターが登場するので、引き伸ばし感は否めないかなと。
逆に言えば、消去法ではありますが、とてもわかりやすく犯人が特定できるので、ちゃんと作ってあるなあという印象です。そういう意味では個人的にミステリというよりはサスペンスに近いかなと感じました。
また、真犯人フラグでは個人的にどっち刑事が楽しかったのですが、本作ではフォーカスできるキャラクターがいなかったのも、若干長く感じてしまった理由かもしれません。
これから観るのであれば、前情報無しに観ることをおすすめします。この手の作品は犯人がわかると、面白さが半減してしまうので。
話としては
結婚間近の手塚翔太(田中圭)と手塚菜奈(原田知世)は二人で住むためにマンションを購入し新生活をスタートさせた。しかし、引越し当日の住民会に参加した菜奈は、そこで殺したい人を紙に書いて交換するというゲームをすることになる。冗談だったはずなのに、その日の夜に管理人(竹中直人)が屋上から転落。マンションの掲示板に「管理人さん」と書かれた紙が貼られていた。それをきっかけにゲームに参加した人へ「あなたの番です」という脅迫状が届き、次々と人が殺されていく殺人交換ゲームが開始してしまう・・・。
出演者が豪華で犯人が分かりづらい
この手のミステリ的なドラマって、出演者で犯人がわかってしまうことが多かったりします。それを逆手に取ってという手法もありますが、本作では王道というか、出演者が豪華なので、出演者から犯人を特定するのが難しいのが面白さの1つかなと。
主人公軸の手塚菜奈(原田知世)、屋上から転落した管理人(竹中直人)以外に、
赤池美里(峯村リエ)、石崎洋子(三倉佳奈)、浮田啓輔(田中要次)、榎本早苗(木村多江)、尾野幹葉(奈緒)、北川澄香(真飛聖)、久住譲(袴田吉彦)、黒島沙和(西野七瀬)、田宮淳一郎(生瀬勝久)、藤井淳史(片桐仁)、リン・シンイー(金澤美穂)
と、一癖も二癖もありそうな面々です。
真犯人はもう少し狂気的でも
個人的に気になったというか、最後の真犯人の告白ややり取り部分については、ちょっと物足りなさを感じてしまったかなあという印象。
これは演者の方の演技というか、演出の問題だろうなあと個人的に思います。人間臭さを出そうとしたのかもしれませんが、なんか真犯人のキャラクターがブレちゃっているんですよね。そこがちょっと気になってしまいました。
ラストの終わり方
これもちょっと蛇足だったのでは?と個人的には思いました。本作は全体的にアメリカドラマの影響を大きくうけた印象があり、話の最後で次の回への引っ張りや予想だにしない衝撃的な展開があります。
ただ、ラストについては・・・という感じです。シーズン2を意識したものなのか、劇場版があるのでそちらへの引っ張りなのかわかりませんが、ドラマの中でも妙な伏線があったので、それだけでも良かったのでは?という印象です。