「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(以下、シン・エヴァ)」観てきました。
個人的な感想としては「お疲れ様でした」がぴったり来るかなと思っています。
事前に序・破・Qを観た感想
今回公開にあたり、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qを前日にAmazon Primeで一気観しました。
実はこの段階で、シン・エヴァへの敷居がかなり下がりました。というのも改めて3つの作品を観てみると序の完成度が高く、回を重ねるごとに不穏な空気がどんどん増していく感じになっていました。
公開された当時はすごくワクワクして観たのですが、改めて観ると風呂敷を広げまくっていて、オチがある程度制限されてしまう流れになっていたのです。
ですので、かなりシン・エヴァへの期待は抑えることができました。このおかげで、結構フラットな感じでシン・エヴァを観ることができたと思います。
シン・エヴァの感想
さて、本題。観終わったときの最初の感覚は、ソウ・ザ・ファイナルを観た後と一緒の感覚でした。
なんだろう、供養完了って感じです。
ソウシリーズもいろいろと話が複雑になって、何でもアリになってきて、もはや最新作は誰が観るんだ?ぐらいの感じでしたが、個人的にソウシリーズは全部映画館で観ていたので、介錯はせねばなるまいと、ソウ・ザ・ファイナルも映画館で観ました。
シン・エヴァもそんな感覚でしたね。
映画として出来は良いと思いますし、飽きさせないための手法もいろいろと工夫していますし、キャラデザイン、メカデザインもすごく良かったです。
ただ、限界だったんだなと感じました。
この手の超大作を最後まで作り上げるというのは、とても大変なことです。単純に時間がかかるだけでなく、お金もかかりますから、スポンサーを探す必要もあるし、スポンサーがついてしまったら、絶対完成させなければいけないし、その評価が悪くなってはいけないしと、様々なしがらみが生まれます。
そのため、納得のいく完成度の作品を仕上げるというのは難しいことが多いです。予算も決まっていますしね。
そんな中で、最後まで完遂したことに「お疲れ様でした」が一番しっくりくる感想かなと思います。
序・破・Qを観て、オチは超越的な力による世界の再生か、夢オチか、そんなぐらいしかまとめ方が無かったと思います。ある程度、オチが観えている作品を作るのは本当に大変です。なぜなら観ている人が飽きてしまうからです。そうさせないようにかなり頑張って作っていることを感じることができました。
エヴァって何なの!
いろいろとな人がエヴァンゲリオンとは何なのか?という話しを書いているかと思います。
個人的にシン・エヴァまで観て感じたのは、
人類補完計画に始まり、人類補完計画に終わる
かなと思いました。
秘密結社と言われたら何を思い浮かべるでしょうか? フリーメイソン? まあ、何でも良いですが、秘密結社と言うと何だかワクワクしますよね。一体何をしているの組織なのか? 何を目的にしているのか? とか、いろいろと創造してしまいます。
人類補完計画という言葉も同じと言えます。人類補完計画とは何なのか? 一体何が目的なのか? 結局、このワンワールドが人々をワクワクさせるんですよね。
それがエヴァンゲリオンだったんだなと思いました。
シン・エヴァは観るべき?
エヴァンゲリオンという作品に触れ、これまでのアニメ、映画作品を観てきたなら、観て損は無いと思います。
前述したように、自分は介錯のためにソウ・ザ・ファイナルを映画館で観ました。
人によって感想は様々でると思います。ただ介錯と考えると、とてもこころが落ち着きます。
エヴァと共に歩み、エヴァに期待し、エヴァに感動し、様々な楽しみや喜びを与えてくれたエヴァンゲリオンというシリーズの最後なのです。
誰が看取ってあげるのか?と言われたら、やっぱりファンでしょう。
そういう作品だと思います。