評価・レビュー
☆4/5
2037年、エネルギー資源を使い果たした世界で、研究者が新たなエネルギーのリソースとしてセックスを使った発電に成功し、世の中が変わっていくという話。
好みはでると思いますが、個人的には結構楽しく見ることができました。
1975年の作品なので時代感はある
1975年のイタリア映画で、原題はConviene far bene l’amore。Google翻訳だと「恋をするのはいいことだ」という意味のようです。
まず結構古い作品なので、映像的なところはかなり時代を感じてしまいます。この段階で結構脱落してしまう人もいるかなという印象。
イタリアのセンスが合えば楽しめる
また、イタリアの映画ということで、日本やアメリカとはまた違ったセンスのコメディなので、そこが合わないと楽しめないかもしれません。
個人的には爆笑こそないものの、ニヤリとしてしまう感じの笑いがいくつもあって、とても楽しめました。
特に性に対する考え方というか捉え方が、たぶん日本とは大きく違うんだろうなあと感じさせるシーンが結構あり、個人的には興味深かったです。
テーマが秀逸
本作はタイトルでネタ映画かと思いきや、扱っている題材としては非常に面白いと感じました。
まずはエネルギー問題。これは今でも言われていて、いろいろな試行錯誤されていますね。エネルギー資源が枯渇した時代をかなりコメディ要素たっぷりに描いていて笑えるのと、現代でもネタとは言い切れないようなシーンもあって良かったです。
またまったく異なった概念をかけ合わせた設定は秀逸で、オチの流れも個人的に素晴らしいなと思いました。言ってしまえば、目的と手段が入れ替わったですが、最終的にそれが逆転するという感じです。
このあたりも人間の本質というか、人間の性をうまく表現していると思いました。ある意味、性について考える映画作品としても良作だと思います。