タイトル
電脳ヘブン
設定
死後の世界があったという設定。人は死後、その思考部分だけが高次元世界に再現され、思考だけは生き続けていた。その高次元世界では過去の人間の思考もすべて存在している。しかし、その境界線はあいまいで、すべての思考は融合していってしまう。
そもそも人はその高次元世界と思考をリンクさせていている。そして現実世界とつながっていることで、高次元世界での他者との思考の融合を防いでいた。しかし、死後は現実世界とのリンクが無くなったことで、他者との思考の壁が無くなり、ゆっくりと融合していく。
主人公は突然の事故死でこの高次元世界の思考だけの存在になった。そして、推測から現実世界とリンクすることで、自らの思考を留めることができるのではないか?という結論に至る。
その方法とは量子コンピュータを使い、コンピュータに自身の思考をトレースするという方法だ。高次元世界で友人を探し出し、量子コンピュータを介して話をすることに成功する。そして自身の思考を量子コンピュータにトレースしたのだった。
主人公は高次元世界で過去の人々の話を聞いているうちに、無念のうちに亡くなっていった人々の思いを現実世界で晴らすそうと考えるようになり、友人とともに過去に起きた難事件を解決していくのだった。
ポイント
まず高次元世界という意味不明な解釈はファンタジー。あと、量子コンピュータだから思考をトレースできるわけではないので、そこもファンタジーかなと。ただ、脳が電気信号のやりとりで動いているのであれば、そこだけを取り出して再現することはできるのではないかと思う。
つまり、我々がいる3次元世界の電気信号は4次元や5次元でも再現されているわけで、その高次元に存在する電気信号のみを取り出すという考え方。まあ、それだけ残っているというのは、そもそも荒唐無稽な話なわけですが、そこはファンタジーとして。
過去の人の話を聞くことができるというのがポイント。ただ、高次元世界では思考が融合していきあいまいになっていくため、すべてを知ることができない。だからこそ現実世界との両面から捜査するというのが狙い。
高次元世界で人の思考をどうやって探すのか?というのはもっと考える必要がある。
なぜ主人公だけがコンピュータで思考をトレースできたのか?については理由付けが必要。他者との違いや他者が再現できない理由を明確にしておく必要がある。