#読了 ざっと読んだ本

投稿者: | 2025年5月16日

世界の歴史17

近代現代のアジア・ヨーロッパ・中東・アフリカの情勢についてのマンガ。

知らないことも多くてためになった。

国際法からとらえるパレスチナQ&A イスラエルの犯罪を止めるために

2025年現在で、イスラエルがガザ地区で行っている行為について、国際法の観点から違法性を追求した本。

アメリカが拒否権を発動したりして、イスラエルを支援している状況。

イスラエルとパレスチナ 紛争の解剖学

ポッドキャストで配信されたオスマン帝国時代から現代に至るまでの背景をまとめたざっとまとめた本。

個人的に一番重要だなと思った一文を引用すると、

20世紀初頭のパレスチナではキリスト教徒の反ユダヤ主義がまだ根強く残っていたいっぽうで、イスラム教徒は身近にいるユダヤ教徒に対していかなる宗教的な先入観も持っていなかった

という内容。

今でこそ、かなりバチバチにやり合っていますが、そもそもは対立していないというのは、興味深い話です。

それが、オスマン帝国が崩壊し、シオニズムが生まれ、世界大戦があり、いろいろな思惑や謀略などから、今に至っています。

なぜガザなのか:パレスチナの分断、孤立化、反開発

イスラエルがガザ地区に対して行っていることを、詳細に書いた本。

ガザ地区を封鎖することで分断・孤立化し、ガザ地区の発展を止める(反開発)というのがイスラエルの目的だとしています。

本書では、以下の言葉が引用されていて、心に残りました。

私たちの社会において、人から仕事をつまり収入を奪い取ることは、精神的な殺人を意味する。それは事実上、その人に対して存在する権利がないと言っているに等しい。

マーティン・ルーサー・キングJr『良心のトランペット」(一九六八年)

あらゆる見せ物のなかで最も恐ろしいものは、容赦のない文明の力である。

トーマス・バビントン・マコーリー男爵『ウォーレン・ヘイスティングズ』(一八四一年)

全体的な雑感

他にもネットで情報を集めて読みました。

あくまで個人的な現在の認識ですが、もともとパレスチナにおいて、争っていなかった両者が、イギリスの三枚舌外交など様々な思惑や謀略によって、争うことになったという感じ。

現在のイスラエルが行っている行為が許される行為かどうかは別としては、様々な背景、歴史の流れの中で考えた方が良いだろうと思いました。

つまり、今起きている出来事だけで、判断したり、何かを決定するのは、ちょっと違うかなというのが自分のスタンスです。

それはイスラエルだけでなく、関わっている国についても同様で、特にドイツについてはホロコーストなどの歴史から、立場がとても難しい状況と言えます。

まずは停戦が望ましく、対話ができる状態になって欲しいと。


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