喜ばれる人になりなさい 母が残してくれた、たった1つの大切なこと 書籍レビュー 母親と話したくなる本

投稿者: | 2022年4月4日

評価

☆4/5

人は話し方が9割の著者 永松茂久氏のビジネスに関する半生と、それに纏わる母親の言葉をまとめた書籍。

「編集者が5回泣いた。」というキャッチコピーにつられて読んでみました。

個人的には感動するという感じではありませんでしたが、いろいろと心に残る言葉がありました。

ただ、本書を読んで一番思ったことは、母親と話したくなったことですね。日々の生活に忙しく、ちゃんと作らないと母親と話す機会ってなかなか無いなあと。そんな人に読んでほしい一冊。

人によって家庭環境というのは違いますし、ビジネスで成功するかどうかというのは、本人の力量もありますが、周囲の人間の影響も大きいと個人的には思っています。というのも、世の中には数々の成功ノウハウ本が出版されているにも関わらず、現代において決定的な成功ノウハウ本は今の処ありません。

その一方で孫子の兵法などに代表される中国の古典は長く語り継がれています。その理由としては、やはり環境の影響があるかなと。特に中国の古典では、その点を強調しているものが多いです。単純に君主が素晴らしければ国が富むわけでも、戦争に勝てるわけでもなく、部下を大切にすることが何度も語られています。

そういう意味では本書も自身のことをメインにした数多の成功ノウハウ本とそれほど変わらないという印象です。

しかしながら、☆4としたのは、やはり本書を読んで改めて「母親を大切にしよう」と思えたため。当たり前のことですが、頭の隅に追いやってしまいがちなので、定期的にこういう本は読んだ方が良いんだろうなと思います。

本書の良い点としては、難しい内容はほとんど無いので、サラリと読めること。個人的に1時間かからなかったかな。そういう意味ではビジネス本というよりは小説とかに近いかもしれませんね。


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