目次
評価・レビュー
☆4/5
やってみたかったことがあるけれど、あきらめた人や、今やりたいことがあるけれど、挑戦するのは難しいと思っている人におすすめの一冊。
著者はアラフォーにして通信制の芸術大学入学を決意し、仕事や育児と勉学を両立させながら夢を叶えました。本書では著者がどのように進学を決意し、そして仕事や育児と勉学を両立させているのかを、実際に行動に至った経緯をふまえて「できない……」を「できるかも!」に変える5つのポイントを紹介しています。本書を読み終わるころには、あなたも「よし、やってみよう!」と気持ちが前向きになることでしょう。
自分もアラフォーですが、新しいことに挑戦するって大変ですよね。そういう意味で、アラフォーで、それも本書では夫婦で新しい学びに挑戦しているのは素晴らしいと感じました。
40代で、もう人生終わってるかもと思っていても、まだまだ頑張れる!と思った一冊。
「無理かも・・・」を「あれ?できる!」に変える5つのポイント
本書では新しいことへの挑戦する際に必ず立ちはだかる困難を、5つの方法で乗り越えています。
- カキカキ!書き出した計画は見える形で
- ハキハキ!やることを家族に宣言
- チョコチョコ!1日たった10分
- コロコロ!スケジュールは臨機応変
- スカスカ!余白は自分基準
個人的に一番重要かなと思ったのは、「スカスカ!余白は自分基準」。
一念発起したときって、結構やる気がみなぎっているので、スケジュールをバシバシ埋めがち。で、続かなくて失敗することが多かったなあと個人的な経験からも思います。
本書ではスカスカ!と言うほど、かなり余裕を持ってスケジュールを組むことで、続けることを重視。まさに継続は力なりで、小さな積み重ねを重要視していると感じました。
印象的な言葉
個人的に印象的に残った言葉のメモです。
やめたって、かまわないんだ・・・
一番心にグッときたのは、
やめたって、かまわないんだ。やってみなければ、わからないのだから。
natsume momoko. 「やりたいけど無理」にさようなら ー行動できないあなたへー (YD デザイン企画出版) (p.76). Kindle 版.
です。
この手のビジネス書だと、やる気を出す方向の言葉が多い印象。「いつやるの?今でしょ!」じゃないないですけど。でも本書では、「やめたって、かまわないんだ。」という言葉で、挑戦へのハードルを下げています。「大切なのは挑戦してみること」で、失敗しても良いじゃないって話。
多くの人が経験があるとは思いますが、面倒くさいなあとか、嫌だなあとか思ってやったことなのに、いざやってみたら、楽しかったり、面白かったりして、夢中になってしまったことってあると思います。毎回では無いですが、そういう自分にフィットものってありますよね。そういうのを見つけるにも、まずはやってみないとわからないって話かなと。
家族の反対は自分の決心をへし折る威力がある・・・
本当はやりたいことがあったとしても、親に反対されてできなかったという経験は誰しもがあるのではないでしょうか。それを端的に表している言葉が、
家族の反対は自分の決心をへし折る威力がある。逆に声援が小さくても応援してもらえたら、それだけで原動力になるのだから。
natsume momoko. 「やりたいけど無理」にさようなら ー行動できないあなたへー (YD デザイン企画出版) (p.39). Kindle 版.
かなと。
ある程度、自立していて大人になると、家族の影響って小さくなるとは思います。ただ、10代の頃の親の影響ってかなり大きいと思っていて、反発していたとしても、結局、自立していないと親の庇護下にあるので、親に逆らいにくいというのがあります。
自分は子どもがいないので、アレなところはありますが、それでも子どもの未来を潰すようなことは、したくないなとは思いました。
大人の学び直しは決して卒業や極めることだけがゴールではない・・・
個人的にもそうかなと思った言葉として、
大人の学び直しは決して卒業や極めることだけがゴールではない。「学びたかったことに挑戦できた」という行動そのものが財産となる。
natsume momoko. 「やりたいけど無理」にさようなら ー行動できないあなたへー (YD デザイン企画出版) (p.76). Kindle 版.
があります。
本書では通信制の芸術大学ということで卒業が目標ですが、そこまで大きな目標でなくとも、知りたいと思って学ぶことがとても大切かなと個人的には思っています。たとえ、理解できなかったとしてもです。
というか、そもそも一回学んだだけで理解できるのは天才だけなので、何度も同じことを学ぶ必要があるが普通かなと。
また、イェール大学人気講義 天才 ~その「隠れた習慣」を解き明かすで、天才は往々にして学習中毒という話があって、結局学ぶことへの意欲が重要なのだと思います。
学ぶ意欲を止めてしまったら、人間はもう成長できないので。