サイバーパンク2077騒動
ゲーム史上に名が残る作品としてユーザーの期待を集めたサイバーパンク2077は、確かにゲーム史上に名を残しました。それは悪評でしたが・・・。
サイバーパンク2077は、テーブルトークRPG「Cyberpunk」シリーズを元にしたオープンワールド型のアクションRPG。PC版、PS4版、Xbox One版が同時にリリースされ、予約販売のみで800万本という記録を叩き出しました。
しかし、いざ蓋を開けてみると、バグがあまりにも多く、PS4版やXbox One版ではグラフィックが荒いなどの不具合があり、PS4に至ってはPlaystation Storeでのダウンロード販売を停止し、返金対応を行うという異例の事態に発展しました。
バグについてはアップデートで対応することが発表されていますが、完成版が本当にできるのかについては、現在のところわかっていません。というのも、サイバーパンク2077ではリリース直前の長時間労働や残業が暴露され批判を浴びており、3度の発売延期をしています。制作体制がパンクしていたわけです。
サイバーパンク2077は何を失敗したのか?
バグの多いゲームというのは、多数存在します。というか、ほぼすべてのゲームには何らかのバグがあると思って間違いありません。バグを0にするのは、ほぼ不可能だからです。
何が言いたかったかと言うと、サイバーパンク2077はバグが多かったことが問題だったわけではないということです。
ゲームをプレイすることができない致命的なバグによって、発売中止になったゲームもあります。しかし、サイバーパンク2077についてはゲームがプレイできないことよりも、事前情報と実際のゲームに差がありすぎたことが問題だったのです。
特にPS4版やXbox One版については、事前にメディアレビューがされていない状態でした。メディアに配布したのはPC版であり、メディアはPC版でレビューをしていたのです。
本来であればPS4版やXbox One版をプレイせずにレビューを出していることをメディアが公表すべきでした。しかし、そこについてはほとんど触れられることなく、サイバーパンク2077はリリースされたのです。
どうすれば良かったのか?
これは個人的な意見ですが、
- 早期からα版やβ版を出すべきだった
- PC版だけでなく、PS4版やXbox One版のゲーム画面を見せるべきだった
と思います。
PCゲームのプラットフォームSteamでは、早期アクセスというものが存在します。α版やβ版を有料で配信するというやり方です。当然、α版やβ版なので、バグが多数存在することを明記した上で有料販売しています。
サイバーパンク2077も開発当初から、α版やβ版をプレイしてもらえていれば、これほどの騒動にはならなかったと思います。
兵は拙速を尊ぶではないですが今も昔もスピード重要です。完全に出来上がったゲームではなく、拙くても表に出していくことが今後のゲームのスタンダードになると思います。
サイバーパンク2077は本当に失敗したのか?
大きな騒動になったサイバーパンク2077ですが、本当に失敗したのか?と言われると、そうでもないように思います。
事前予約で800万本を売り上げ、プロモーションにかけた費用はすべて回収済み。
今後返金があるとしても、ここまでの騒動になると、逆にバグを楽しむような人たちも多く、それ目当てで購入をする人も出ています。
ビジネス的には大きな成功とまではいかないですが、少なくともかけた費用は取り戻せているようなので、失敗とは言い切れないと思います。
何が言いたかったかと言うと、プロモーションってメチャクチャ重要という話。
本来であれば、面白い良質なゲームが評価され売れることがあるべき姿です。残念なことですが、実際にはプロモーションがうまくいけば、クソゲーでも売れるというのが今回の騒動で改めてわかったことかなと思います。
プロモーションで成功しているゲームとしては、スマフォゲームの放置少女もありますね。放置少女は元々別の名前でリリースされていましたが、ある程度資金を回収後、クローズして再び同じゲームを放置少女という名前でリリースしました。その後プロモーションをかけて今ではかなり有名なタイトルになっています。
興味深いですね。