東京卍リベンジャーズ マンガレビュー ヤンキー × タイムリープ

投稿者: | 2021年5月27日

東京卍リベンジャーズとは

26歳フリーター 社会の底辺を生きる主人公 花垣武道は、人生で1人しかいなかった中学時代の彼女が悪党連合 東京卍會の抗争に巻き込まれて亡くなったことをテレビで知る。バイト帰りに電車に突き落とされ死んだと思ったら、12年前の不良だった中学二年生の頃にタイムリープしてしまう。中学時代から現代に戻ったら歴史が変わっていたが、中学時代の彼女は助けられなかった。そして、彼女を救うため再び中学時代へ戻るというお話。

2017年3月から連載開始で、新宿スワンの和久井健先生作品。アニメ化、実写化もされ人気急上昇中のマンガ。

評価

☆5/5

これまでもヤンキーものというのは数々ありました。主人公がそれほど強くないという設定の作品も結構あります。しかし、ヤンキー × タイムリープという組み合わせはアリそうで無かったなあという感じ。

どうしてもヤンキーものというと喧嘩がメインで、伝説作るとかそんな話になりがちなので、タイムリープとの組み合わせは新鮮です。

タイムリープものということで何度も過去に戻るわけですが、主人公がダメ人間という設定でもあるので、話が転がり始めるまで序盤は少しローテンションです。話が回り始めると一気に面白くなってきます。

話としてはダメダメ主人公が過去を通して、喧嘩は弱いままだけど、心の成長がメインなので、だんだんと熱い想いが前面に出てくると、グッとくるシーンが増えてきます。若かりし頃、諦めてしまったことを再びやりたくなる、そんな想いがこみ上げてくる作品。

タイムリープものというと、時をかける少女やバタフライエフェクトといった名作が数多く存在するので、差別化が難しいところですが、本作はヤンキーものというジャンルで差別化を図っています。そのため、ヤンキーものが好きならすんなり入れますが、ヤンキーものがダメな人はタイムリープものが好きでもダメかもしれません。

また前述のとおり和久井健先生は、新宿スワンという新宿の風俗スカウトを主人公にした作品で人気を得ました。それらのテイストが今作 東京卍リベンジャーズの設定やストーリーにもマッチしているなあという印象です。個人的には新宿スワンも好きなので好感触ですが、少し好みは出るかもしれません。

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