
政治においては、選挙によって政治家が決まる。
であれば、会社においても、選挙によって社長が決まるというのはどうだろうか?
上からの指示に社員が納得できないのは、上を自分たちで決めたわけではないからではないか、というのがこのアイデアのもとになっている仮説だ。
自分たちで選んだ人であれば、指示にも納得がしやすいだろう。
社長が選挙で決まる場合、メリットは他にもある。
まず、会社に対しての帰属意識が高まることだ。
自分たちの会社をどうしていくのが良いのかを、一般社員が考えるようになるのは、大きいだろう。
また、社長が横暴な振る舞いをしにくくなるというのもメリットだ。
社員のことを考えた施策を打ち出すことを心がけるだろう。
もちろん、自社の利益が出なければ、社員から投票してもらえなくなるから、会社の業績アップについても責任が出る。
株主の意向もあるだろうから、これまで以上に大変にはなるだろうが。
ただ、自分が知っている限り、社長の中には、自分だけ旨味を吸おうとする人が結構いた。
たまたま自分が知っている会社がそうだっただけかもしれないが、経営者だけの特権がかなりあった。
もちろん、経営層はそれだけ会社の利益に貢献しているから、それなりの報酬があって当然だという意見もわかる。
であるならば、それを社員に公開すべきではないか?というのが個人的な意見。
レアなケースばかりに自分が出会ってきたからかもしれないが、経営層が享受しているメリットについては、結構社員に公表されていないことが多い。
一応、情報としては公開されているものの、それを社員が見ることは少ないというのが正しいかもしれないが。
まあ、社長が社員の投票で決まる会社なんて、現実的には難しいのはわかっているが、言いたかったことは、社長がもっと社員に目を向けても良いのでは?ということ。
で、これは政治にも言えるのかなと。
もっと、国民を見ないといけないのではないか?という話。
人間だから、利権、賄賂に手を出してしまうのは仕方がない。
個人的には、利権とか賄賂自体は、実はそこまで悪いとは思っていない。
ただ、それらを享受し、受け取るのであれば、それなりの成果を出すべきでは?と思っているだけ。
それは社長もそう。
別に、社長の年収が1億だって良いのだ。
社員がちゃんと満足していれば。
それが今はうまく機能していない会社が多いのではないかなと。
まあ、あくまで自分が経験してきた会社だけかもしれないけど。
あと、社長を投票で決めるシステムを導入した場合、社内政治がより横行するかもしれない。
それは逆に会社の足を引っ張りかねない。
ただ、昔は、今もあるかもしれないけれど、派閥的なものがあったし、派閥があったからと言って会社が成長しなかったわけでもない。
問題が起きるのは、経営層同士の権力争いや遺産争いが起きた場合のような気もしている。
その場合、社員は蚊帳の外だ。
それがあまり良い結果を生まないのではないかと、個人的には思っている。
株主とのせめぎあいは、一番厳しいかもしれない。
であれば、社員が全員株主というのが良いのかもしれないなと思ったりもした。
それはそれで、面白い会社の仕組みかも。
増資も基本は、社員から行うみたいな。
稼げば稼ぐほど、社員の給料も上がって、増資もしやすくなる的な。
で、社員が株主であれば、社長も社員の方を向くしかなくなる。
うん、結構面白いかも。
