眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学の心理的拘泥現象と悪魔の擁護者という話が面白かったのでメモ。
集団的拘泥現象とは
集団的拘泥現象は、集団において一度出した決定事項は覆しにくく、間違っているとわかっていてもそのまま進めてしまう現象。本では社長の決定が覆しにくいという例が乗っていました。
悪魔の擁護者とは
そのような間違った決定をしないために、1人確実に反対する人物を設定する方法です。1人が反対意見を出すと他にも反対意見がでてくるため、間違った決定をしにくいというわけ。集団においては、人は思った以上に他者の影響を受けやすく、賛成意見が多いとそれに烏合してしまいます。これは誰しもが陥る可能性があることですので、会社組織においては悪魔の擁護者を立てておくのが良さそうですね。
社長のワンマンが止まらない
集団的拘泥現象や悪魔の擁護者について知って、自分が所属していた社長のワンマンが止まらないことを思い出しました。まあ、そもそも人の意見を一切聞かない人なので、社員たちは段々と何も言わなくなり、基本的に社長の言うことに従っている状態でした。
うまくいっている時は良いのですが、すべてが正しい人はおらず、不正をすることもありました。しかし、それに対して誰も反対意見を述べることはできない状態になっていました。今考えてみると、とてもひどい話ではありますが、そもそも悪魔の擁護者などのロジックを知っていれば、もっと初期の段階で社長の暴走を止められたかもしれないなとは思います。
まあ、人の意見は一切聞かない人なので、どれほど効果があったかはわかりませんが、少なくとも本人が1歩立ち止まって考える可能性はありましたし、不正をするようなことは無かったように思います。
悪魔の擁護者は小説ネタでも面白そうですね。