屍人荘の殺人 ミステリ映画レビュー コアなファン向け

投稿者: | 2021年6月20日

屍人荘の殺人とは

屍人荘の殺人は大学のミステリー愛好会でホームズと呼ぶ人もいるらしい明智恭介とワトソンと呼ぶ人もいるらしい葉村譲が、謎の女子大生 剣崎比留子にロックフェス研究会の合宿に参加することを持ちかけられ、事件に巻き込まれるという話。

タイトルの通り殺人事件を扱った作品で、原作は今村 昌弘先生の同名小説。小説は第27回鮎川哲也賞、第18回本格ミステリ大賞を受賞し、このミステリーがすごい!2018年度版、週刊文春ミステリーベスト10、2018 本格ミステリ・ベスト10で第1位を獲得とミステリ界を席巻した。

2019年公開映画で、神木隆之介さん、浜辺美波さん、中村倫也さん出演作品。

評価

☆5/5

本作はかなり評価が分かれる作品です。個人的には原作を読んでませんが原作に敬意を評して☆5にしました。とにかく設定が秀逸で設定好きならかなり楽しめる映画です。逆にそこが楽しめないとあまりおもしろく感じないと思います。

また本作を楽しむにはミステリ小説をかなり読んでいる必要があるので、ミステリ初心者の人にはまったく面白さが伝わらない作品になっています。正直言えば、コアなファン向けの作品と言えるでしょう。

原作が数々のミステリ関連の賞を受賞しているのも個人的には納得で、そもそもミステリ関連の賞を取るようなミステリ小説は玄人向けの作品が多いです。ぶっちゃけ、一般に広く公開しても酷評しかないだろうなと思いますし、実際そうなっています。

この映画、あんまり書きすぎると面白さが半減してしまうので、内容を書けないのが口惜しいところ。

個人的にふと思い出したのは殊能将之先生のハサミ男のときのような感覚を受けました。方向性は全然違うんですけど。正直、殊能将之先生をよく存じているようなレベルのミステリ小説好きであれば、ニヤリとして観れるでしょう。

また、本作で特質すべき点がもう1つあります。それが、剣崎比留子演じる浜辺美波さんです。顔良し、雰囲気良し、佇まい良し、演技良しとかなりハマっています。というか、浜辺美波さんで画面が持っているような節もあります。それほど存在感があるので、浜辺美波さんが好きならかなりおすすめです。浜辺美波さんを見るためだけに観ても良い映画だと思います。


あと、新日本プロレスの永田裕志選手が出ていて思わず笑ってしまいました。

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