
進化とは、環境適応能力を高める方向に進むのではないか?とぼんやり考えて、ふと思ったことをつらつらと。
生命は領域拡大するもの
生命とは何でしょうか?
様々な定義があるのですが、個人的に「生命とは領域を拡大していくもの」なのかなと思っています。
遺伝子というシステムも結局は、複製を作るためのシステムで、増殖することが目的です。
増殖するということは、生命の領域を拡大していくと捉えることができます。
例えば鉄(Fe)。
増えて領域を拡大することは無いですよね。
しかし、生命と言われるものは、増殖できる状態にあれば、増えていくわけです。
環境さえ整っていれば、どんどん領域を拡大していきます。
さらに、生命は進化します。
進化によって環境に適用することで、生命の領域を拡大し続けていくわけです。
そこに終点はなく、どんどん領域を拡大していくのが基本。
次の進化は宇宙対応、その次は次元?
で、何が言いたいかというと、領域を拡大していくのが生命であるならば、まだ生命がいない領域へ拡大していくのが、次の目標と言うか。
まだ生命がいない領域に適応した種を進化で作るというか、それが進化は環境適応能力を高める方向に進むということです。
だから、我々は宇宙を目指す。
それは、人間の意思ではなく、生命が領域を拡大するものだからではないか?ということ。
次の進化は当然宇宙。その次は、次元なのかなとか。
そう考えると、進化を促進することもできるのではないか?というのが今思っているところです。
逆に言えば、それ以外の突然変異は、進化と呼ばないのかもしれません。
生命が領域拡大するのは、エントロピーの増大法則があるからではないか?
で、もしかするとですが、生命が領域を拡大するようにできているのは、エントロピーの増大法則があるからでは?と思いました。
つまり、エントロピーの増大法則があるから、生命は雑然とした方向に進むしかなく、雑然とした方向に進むということは、生命がいない領域に拡大していくしかないということです。
エントロピーの増大法則があるから、生命が誕生したという解釈もできるかもしれません。
まあ、証明する方法は無いのですが。
生命単体でみると、実はエントロピーの増大法則に反するシステムでもあります。
しかし、それは局所的というか、近視眼的な見方でしかないのかなと。
生命が宇宙へ進出していけば、確実に雑然さはアップしていくからです。
物質もそうですよね、ある瞬間だけ捉えたら、密になっている場所もできます。
しかし、時間経過によって、確実に雑然さが高くなっていく。
生命も一時の密な状態でしかないのではないかなと。
エントロピーの増大法則がない世界
エントロピーの増大法則が無い世界を考えてみると、そこには時間という概念が存在しません。
このあたりは、カルロ・ロヴェッリ氏の時間は存在しない 、世界は「関係」でできているを読んでいただければなと。
時間という概念が存在しないというのは、結局、どんな状態も取りうるとことで、すべてがあって、すべてがないというか、ちょっと表現が難しいですけど。
結論だけ言えば、領域を拡大する必要がないということです。
だから、生命が存在する必要がないということ。
なんてことをぼんやりと思いました。